2009/10サモア・スマトラ西部地震レポート-2

南太平洋サモア地震-インドネシア・スマトラ島西部大地震の被災者のための救援活動を始めています。ご協力をお願いします!!
サモア・スマトラ西部地震から、2回目の夜が明け新たな被害の増大に沈痛な面もちになります。スマトラ西部には、「もう一人のいのちが救えないか!」とAMDAや日本政府の緊急援助隊はじめ各区の救助隊も現地に向かっています。まだ倒壊した建物の下敷きになっている方が少なくないようです。「生きていて欲しい!」と世界中の人たちが固唾を飲んで見守る中救助作業が行われています。その倒壊した建物を配信される映像で見ると、いつものようにレンガブロックを軸にしたコンクリート建築であり、これでは助かるいのちも助からないことは何度も繰り返している。6434名以上のいのちを亡くす苦い経験をした阪神・淡路大震災の地から、伝えるべきことはまだまだあるように思われます。一方サモアでは、日本から派遣されているICAボランティア調整員が伝えた減災の智恵が浸透し、高台に避難誘導した結果数千人が助かったという嬉しいニュースも報道されています。
そう言えば、スマトラ西部地震の発生直後、元CODEのスタッフが2004年の津波で関わったスリランカの村の青年に電話をし様子を聞いたところ、「何人かは高台の叔母の所に避難している」との返事。「よかった!あの時の防災共育が活きたんだ!」と、胸をなで下ろしました。
しかし、あらためて痛感するのですが、「たった一人のいのちをも救う」ためには、日ごろの備えを如何にしておくかに尽きます。私は、”減災サイクル”という考え方を2007年から主張していますが、やはり根気よく訴え続けることで、サモアやスリランカのように活きるんだと教えられ、勇気を頂いた。
CODEで学んだ大学生が卒業後、太平洋を挟んだ遠く離れたエルサルバドルの地で防災共育の伝搬に取り組んでいます。若者が、経験や智恵を継承し、救援活動に関わって欲しいと切に願っています。余談ですが、先日彼女が卒業した高校の後輩が彼女のことを知っており、このことを話したら、「僕にとってはもう雲の上の存在です。」と誇らしげに笑っていました。減災思想は、こうして次世代に継承されていくのでしょう。
台風9号豪雨水害のあった兵庫県佐用町で行方不明のまま捜索が続いている二人の内一人の小学生の持ち物が見つかりました。毎日探し続けているおじいさんがその「下敷き」を手にし「これを手がかりになんとか探してやらんと!」と決意を新たにされています。サモアやスマトラ西部でも同じだろう。こういうときは祈るしかないのでしょうか?
阪神・淡路大震災では、バングラディシュの人たちが「私たちはお金を送ることはできませんが、祈ることはできます。」と祈り続けて下さったことを思い出します。
みなさん、ご支援よろしくお願いします。(2009/10/2)
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