サモアの津波による犠牲者が150人を超えた。トンガでも津波被害が発生している。そんな中で悲しいニュースばかりの中で「ホッ!」とする話題も紹介されている。津波を逃れて生後2日の男の赤ちゃんがTSUNAMIと名付けられた(毎日新聞朝刊、2009.10.04より)。なんでも別の名が付いていたが、奇跡の救出を受けたので゛TSUNAMI゛と命名されたとのこと。以前モザンビーク水害で逃げ切れなかった妊婦さんが樹上で出産し、支援をするのにその生まれた新生児の名前をとって「ロリータ基金」と名付け活動をされていたことを思い出す。
一方西スマトラについては、昨日の報道から、パダンで約300人が土砂崩れに呑み込まれ、村が消滅したところもあるという悲しいニュースを各紙が報じた。道路が寸断されると援助が遅れる。被災地がどのような地形が把握できていないので、推測の域はでないが、これからも土砂災害による小さな村の壊滅などのニュースが増えるのだろうか?
しかし、こうした困難な中でも過去のケースから想像すると、NGO初め日本の援助者は必ずや被災者の傍に寄り添うだろうと思っていたら、やはり日本赤十字社の医療支援チームはいち早く入っていた。医師の一人は「想像以上にひどい印象た゛。家屋の壊れかたがひどいし広範囲に及んでいる。医療が被災地に行き届いていない」と話している。救急医療には綺麗な水が欠かせない。道路が寸断していれば、水の供給は難しい。現場は時間との戦いだ。そしてどれほど離れているのか分からないが、一方、日本の国際緊急援助隊医療チームも、同じパリアマン県に入っているようだ。
被災地は広範囲になっているようなので、各国からのNGOは、見落としのないように活動しなければならない。こういう時はその土地の地理はもちろん、宗教的慣習から存在している文化や伝統なども尊重しなければならない。日々情報収集にも努めていますので、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
2009/10サモア・スマトラ西部地震レポート-5
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