【写真】(上)強風で倒されたテント |
【写真】(上)ムニールさん(右)と友達の男性 |
3月7日 ハングライ村、バラコット
再びバラコットのムニールさん宅を訪れた。昨夜の強風で倒された隣のテントを皆で修理していたので一緒に手伝う。そのあたりのガレキの中から使える針金などを拾って来てうまい具合に補修する。作業後、チャイを飲みながらお話をお聞きした。
友達の男性は奥さん、子供(3歳)、親戚を亡くし、今はムニールさん達と一緒に暮らしている。財布の中に亡くなった息子さんの写真をそっとしたためていた。ムニールさんも弟たちを亡くし、他の親戚も他の街に出て行ってしまって、ひとりぼっちなので友達が心配して訪ねてくれると言う。確かにいつも誰かいる。行き場を失った者同士がここで身を寄せ合って生きている感じがした。ムニールさんは来月結婚されるそうだ。それでこんな風なしっかりした家を作ったのだろう。家族を失った者は、こうやってまた家族を作っていくしかない。
最後にムニールさんは
「俺は人が死ぬところや家が崩れるところを見た。これ以上怖いものは何もないよ。」
とチャイをすすった。
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