ミャンマー・サイクロン被災者支援ニュースNo.23

この災害の起きる以前からミャンマーで多くのスタッフを派遣し、子どもたち
へのケアを行っているNGO、セーブ・ザ・チルドレンのレポートです。下記のレ
ポートからは、被災した子どもたちにとって学校は安全の確保だけでなく、自
分たちが受けた経験を受け止め、これから再び立ち上がっていくために大切
な場ともなることがわかります。
<以下はCODE翻訳ボランティアさんからのものです。>
情報源:Save the Children Alliance(SC)  2008.6.5レポートより抜粋要約
学校は子供達にとって安全な場所であり、他の子供達と一緒に過ごし、遊
び、経験したことによって起きる心的外傷に対する取り組みをを始めるところ
になる。
被災地の学校は再開し始めている。しかしサイクロンによって破壊された何
百という学校は子供達が戻ってくる前に安全な状態になっていなければなら
ないし、授業が始められるようにできるだけ早くいろいろなものを確保して、テ
ントの仮設学校をも含めたいろいろな教育システムの選択肢を探さなければ
ならない。
SCは東部デルタ地帯のPyaponとDadayeとYangonでは32の学校を修繕し、
15,000人の子供達に教材を提供した。西部デルタ地帯のNgapudawでも40の
学校で活動する予定である。デルタ地帯で配置された地元の教育スタッフ
チームの訓練も行う。
生活がひっくり返ってしまい、家や村で守られていた安全がなくなってしまっ
たことで、子供達は傷つきやすくなっている。日常の状態に多少でも戻るよう
子供達を助けることと同時に、学校にいることは、自然災害後に起こる人身
売買や児童労働のような危険による更なる被害から子供達を守ることにもな
る。
何が起きたのかを知り説明を受けること、そしてもし他の災害が起きた時に
自ら備える術を教えてもらうことは大切なことである。災害に関連した危険を
縮小する授業を子供達に紹介し、危険にあったときにどのように対処すれば
いいかを理解させることをSCは目指している。このような授業には、村の中
で安全な場所に逃げ込むことや、家族とはぐれてしまった時自分の住んでい
る場所や両親の名前を覚えていること、というような簡単な教えも含まれてい
る。将来遭遇するかもしれない災害に対して、どういう行動をするかを子供達
に教えることは、再び起きた時の恐怖を減らしより良い準備をすることができ
るようになる。簡単なことが全てを変えることにもなるのだ。
被災地のキャンプに作った「子供なかよし広場」は子供達、特に親と離れてし
まった子供達に安全な遊び場と心的外傷を癒す場を提供している。また水上
診療所や移動診療所を作って保健サービスを提供している。遠く離れたデル
タ地帯の子供達は、食料や避難所の不足、清潔な水を手に入れること、そし
て教育や親と離れたこともなども含めたいろいろな問題に今なお直面してい