今朝の毎日新聞朝刊に「小さな援助も大きな力」という見出しで、被災地の状況
が伝えられています。報告しておられるのは、岡山県倉敷市の医師、吉岡秀人さ
んで、「ヤンゴン南西部では農家の大半が倒壊。被災者は寺院や学校に避難した
が、各地で道路が寸断され救援物資が届きにくい。約1週間食べていない住民や、
下痢や発熱を訴える子どもも多い」という内容のようでした。”天災は自然災害、そ
の後は人災”を如実に表している光景です。
<以下はCODE翻訳ボランティアさんからのものです。>
情報源:UNICEF 2008.5.15 記事より抜粋・要約
・ ヤンゴン管区のKoe Taung村では439戸の住宅のうち10戸だけが被害なく残っ
ている状況だった。小屋や家畜は水没した土地に散らばったままである。いたると
ころで海水につかった種籾を防水シートの上で乾かしていたが、次の収穫はわず
かなものになるだろうと村人は語った。
・ Koe Taung村では小学校が破壊されてしまい、338人の生徒達は教室を失っ
た。先生や生徒達はできるだけ早い学校の再建を望んでいるが、再建には外国の
援助を必要としている。
・村人達は、湿った土地にトイレ用の穴を掘ることで水が汚染されてしまうことを知っ
ているので、より高い場所にトイレを再建している。以前は飲料水に使っていた村
の10のため池の水は、今全て安全ではなくなっている。村人達は飲料水を雨水に
頼り、池の水は洗濯だけに使っている。UNICEFは水の浄化用粉末を配給し、池の
水を飲用に適したものにするにはどうしたらよいかを教えている。そこでは下痢や水
を原因とする病気の危険性がいまだ大きい。
・安全な飲料水のためには雨が必要だが、食糧の蓄えを乾かすためには太陽も必
要である。次にやってくる嵐や高潮をかろうじてしのぐだけの一時しのぎの家を直し
ながら村人達は村にとどまっている。
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