7月4日火曜日にウクライナ人のLさんとCODEスタッフ山村が農業体験をしました。この活動が始まったきっかけは、Lさんが「ウクライナでは畑が身近にあったのに、神戸は都会でそのような場所が近くにないのが寂しい」という一言でした。去年の11月からこの活動はスタートしており、今回は須磨区の飛松中学校の畑と森の管理をしている「とびまつ森の会」の皆様のご協力のもと農業体験をさせていただきました。活動の様子と参加した感想を報告します。
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今回の農業体験では、畑の畝づくり、野菜の販売、畝の周りの雑草取りを行いました。暑い中での作業でしたので、私やLさんも含めて汗水垂らし、かなりばてましたが学びも多い有意義な時間を過ごすことができました。
「とびまつ森の会」の方とお話をして感じたのは、野菜を多くの人に食べてもらい販売して収益を上げる難しさです。「これだけ24時間丹精に野菜を育てても、100円ちょっとにしかならない。割に合わんでしょ」と言われ、去年の丹波のフィールドワークの学びを思い出しました。たしかに、24時間野菜と向き合う必要があり、向き合っても100%売り物になるわけでもなく、また一人が毎日に畑に費やせる時間も労力も限界があります。日本は、狭い土地の中で、どのように農業をしていくのか、ただ機械を入れるだけでは解決できない課題がどこの土地でもあるのだと感じました。しかし、それでも週に一回お手伝いをするLさんやボランティアの方、野菜を毎週火曜日に買いに来る人、とびまつ中学校の先生、地域の小学生など、様々な人が集まりコミュニティが形成されていっていることを感じます。Lさんも、また今度お孫さんを連れて行きたいと言っており、「小さい頃に自然と関わることは大切」と話していました。このように具体的に数字では表れないですが、大人も子ども一緒に学び広がっていく農業という分野の大切さを感じます。
(山村)
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