Vさん(25歳)、Sさん(23歳)の夫妻は、4月11日にウクライナ・リビウから姉のMさん(27歳)の住む神戸に避難してきました。
Mさんは、僕らの持ってきた丹波の新鮮な野菜を見た瞬間、「神戸には農村のようなところがなく、牛がいない。私も農村のようなところに行きたい!」と言いました。聞くと、Mさんのおじさん(2019年に他界)は農家で野菜を育て、牛を飼い、チーズを作っていたそうで、そのお手伝いをしていたことを懐かしそうに語ってくれました。
国土の7割が農地であるウクライナは、「ヨーロッパの穀倉」、「欧州のパンかご」と呼ばれています。Mさんは野菜を見て、そんなウクライナ田園風景を思い出したのでしょう。
今回のMOTTAINAIやさい便の中にはフェンネル(和名:ウイキョウ)という野菜がありました。日本ではあまり馴染みがないので、食べ方を説明しようとしたら、Mさんは「私たちの国でもよく食べます!」と嬉しそうに言いました。
野菜には食物繊維やビタミンなどの栄養があるのはもちろんですが、このように野菜には、故郷の風景を思い出させる力がある事を実感しました。「今度、一緒に丹波に行こうね!」と言って別れました。
一日も早くウクライナの豊かな田園風景がよみがえる事を願います。
(吉椿)
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