関係者のみなさま、支援者のみなさま!久しぶりにイラン・バムの状況をお伝えすることができます。といいますのは、昨年9月からイギリスのノーザンブリア大学に留学している元CODEスタッフの斉藤容子さんが、正月休みを利用してイランを訪問し、バムの様子をレポートしてくれました。あの懐かしい「容子のバム日記」は、彼女がブログをつくって発信していますので、そちらを見て頂くとして、このレポートは斉藤さんがCODEに送ってくれたものをまとめた形になります。イラン・バム地震3年目の「いま」の様子が伺えるかと思いますので、久しぶりの「容子のバム日記」(http://saitobamnikki2005.seesaa.net/ )と併せてご覧下さい。
パート J
(音楽教師養成プロジェクトについて)
昨年1月、神戸にも来ていただいた音楽教師養成講師のサィードは、AHKKのプログラムとして新たに40名の受講生を募集しました。これまで同様、賑やかにリコーダーや木琴などを使っての音楽教室になりますが、楽しみなのはこれまでの受講生の中から一人の先生が幼稚園で教えることになったのです。さてどのような成果が披露できるでしょうか?
ところでバム地震2年目の節目として、イラン国営テレビでAHKKのリーダーであるバタニさんや先のサィードがインタビューされ、その模様が放映されました。さらにビッグニュースは、首都テヘランでも大変有名な場所で子どもたちのコンサートが開かれ、500人以上の観客が集まりました。もちろんあの時以来KOBEで唱われ続けている「しあわせ運べるように」のペルシャ語バージョンも披露されました。
イラン・バム地震が発生したのは、昨年のスマトラ沖地震津波災害が発生した12月26日と全く同じ日であったこともあって、イラン・バム地震から2年目であるということについては、もう日本のマスコミでもほとんど取り扱って頂けませんが、こうして現地ではKOBEとのさまざまな連携のもとで築かれた”絆”を、さらにイランの人たちに広げるように活発な活動が展開されています。
今年の1月、つまり阪神・淡路大震災から10年という節目に、バタニさんもサィード君もこの被災地に来て下さいました。きっと二人は、バムの被災者の一人ひとりの思いを携え、KOBEの地で「痛みの共有」を実感し、また新たな決意の中でバムに戻られ、この1年を過ごしてきたことと思います。もちろん、CODEは今もバムの人たちを支援し続けています。明日は他の活動内容をレポートさせて頂きますが、是非引き続きご支援をお願い申し上げます。
事務局長 村井雅清