チリ地震救援レポート5

現段階でチリ地震救援をしている関係機関および団体の紹介をしておきます。
 また、CODEの正会員でもある鵜飼卓先生が理事長をされているNPO法人災害人道医療支援会(HuMA)さんが、下記のレポートにありますようにチリに調査団を派遣する予定です。なお余談ですが、同行予定の安藤二葉さんは2001年のエルサルバドル地震のときに、CODEが支援させて頂いた仮設住宅でのモバイルクリニックの支援を通して連携させて頂いた方です。
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 NPO災害人道医療支援会(HuMA)は、チリ地震被災者への救援について、マグニチュード8.8という巨大地震で、津波を伴った災害であることから、相当多数の被災者が困難な状況にあることが十分予想され、地震発生直後から情報収集に努めてきました。
 しかし、空港の閉鎖や現地の混乱のために、チリ政府は「外国の人的人道支援受け入れは少し待ってくれ」という姿勢ですので、JDR医療チームも派遣を取りやめたという事情があります。
 今回、HuMAはジャパンプラットフォームの助成金を受け、チリの被災地に調査チームを派遣することにいたしました。
 調査チームの団員は、高田洋介看護師(神戸市在住、兵庫大学看護学部)とロジ・アドミ担当  安藤二葉さん(東京都在住、通訳兼務)です。
 3月10日(水)成田発、ロスアンジェルス経由でサンチャゴに入り、情報収集の後、被災地のコンセプシオンなどを訪問し、18日帰国予定です。
 災害後の亜急性期、復旧・復興期に日本の小規模な医療NGOであるHuMAが、被災者支援のために何ができるか、ニーズがあるとすればカウンターパートをどこにするか、など、ラピッドアセスメントが彼らの役目です。
 医療支援のニーズがあり、目標や安全の目途が立てば次のステップになります。関心のあるHuMA会員の皆様は、現地からの報告にもご注目下さい。
 皆様のご理解とご支援をお願いします。彼らの行程の無事も祈ってください。
                     HuMA理事長 鵜飼 卓
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●ADRA(3月4日時点)
ADRA Japanは、チリ地震被災者支援のための募金を開始。
https://www2.charity-platform.com/navi_view.php?id=374&page_state=tab5
ADRAは、チリ政府と協力して、サンチアゴから配布物資の空輸準備を進めている。3月2日、ADRAスタッフ及び80人を超すボランティアが、サンチアゴにあるチリ空軍基地において配布物資の仕分け・積み込み作業を行った。
http://www.adrajpn.org/
*Facebookでtwitterでフォロワー募集中。
●ネットワーク『地球村』(3月4日時点)
募金募集開始。既にAMDAにも寄付。
http://www.chikyumura.org/fund-raise/international/2010/03/01-111657.html
http://www.chikyumura.org/ (団体ページ)
●グッドネーバーズ(3月3日時点)
3月1日にグァテマラから2名の調査スタッフを派遣。サンティアゴ空港が閉鎖されているため、アルゼンチンから陸路で入る予定。スタッフは、被災地で被害状況の調査と、緊急医療の体制を整える準備を行う。また、一週間以内に追加スタッフを派遣し、チリ地震の被災者に5万ドル相当の緊急救援物資をサポートする予定。
http://www.gnjp.org/
●ハビタット(2月28日時点)
調査を開始。
http://www.habitatjp.org/
●ICA(特定非営利活動法人ICA文化事業協会)(いつの情報か不明)
募金募集開始。
http://www.icajapan.org/icajapanj/newsJ.html
●特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(3月1日時点)
チリ地震(日本時間2月27日午後3時35分発生)被災者に対して、以下の枠組みで支援を実施することを決定。・支援期間 3か月・支援規模 5千万円
この決定に基づき、JPF加盟NGOが、初動調査等の支援活動に出動。
●地元赤十字(3月1日時点)
チリ赤十字社は、チリ政府との密接な連携のもと、震災直後から職員、ボランティアを動員。ボランティアが応急処置など救援活動を展開しているほか、被災者に対して余震への対応について広報活動を行っている。一方でサンティアゴにあるチリ赤十字社本社では、ボランティアや献血協力者の募集を行い、救援活動を拡大中。また、国際赤十字から拠出された30万スイスフラン(約2,480万円)を使用し、まず3,000世帯に対する救援物資の配布を行う予定。
●国際赤十字(3月1日時点)
中米パナマにある国際赤十字の地域事務所から職員が発災直後の28日に現地に到着し被害状況の調査を開始。3月1日にも追加チームが現地入りし、被害状況および支援ニーズ調査、医療、救援物資分野における救援活動の本格化に向けてチリ赤十字社の緊急救援活動を支援する。
●日本赤十字社(3月1日時点)
初動調査のために28日夜に出発した職員(粉川 直樹)は日本時間の3月2日早朝に、サンティアゴに到着する予定。
(他、アメリカ赤十字:5万ドル(約450万円)を救援に充てる。イギリス赤十字:5万ポンド(約675万円)の支援を行った。)
●Pan American Health Organization (PAHO)
●ピースウィンズジャパン(3月4日時点)
募金募集開始。JPFの一員としてスタッフを送る予定だったが、いったん見合わせ。
http://www.peace-winds.org/
●セーブザチルドレン(3月3日時点)
緊急チームを現地に派遣し、被災地調査中。
http://www.savechildren.or.jp/
●ワールドビジョン(3月4日時点)
2万5千人に対し支援物資配布中。
http://www.worldvision.jp/
●EU
・EUは初期支援として300万ユーロ(約3億6千万円)を支援する姿勢。

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