アフガニスタンからの贈り物に感謝!!—45

アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は、「独立人権委員会」を廃止したと17日までにロイター通信が伝えたようだ。昨年の8月15日以来、女性に対する就労機会や教育機会を制約する行為を強くして来た経緯を見ると、同委員会の廃止によって、さらに圧力がかかることが懸念されるだろう。

さて、先日から映画『明日になれば~アフガニスタン、女たちの決断~』が上映中だ。監督は、難民二世のサハラ・カミリさん(36)。先日、テレビでカミリさんのインタビュー放送があり、観る機会があった。カミリさんは、昨年の8月15日にカブールから避難する際に、ウクライナ政府に難民として受け入れられ、一時キーウ(キエフ)にも滞在した。カミリさんは、カブールから脱出したようすをツィッターにアップし、世界に向けて「アフガニスタンを見捨てないで」と訴えたそうだ。

以下は、サハラ・カミリ監督のコメントです。

―伝統に縛られた社会での生活を変えようとしている同胞の女性たちについて語ることは、アフガニスタン出身の女性映画製作者としての私の使命です。アフガニスタンの多くの町や村を回り、ハヴァ、ミリアム、アイーシャのような女性たちの実話を見つけました。ハヴァはアフガニスタンの主婦、ミリアムは知的で学のある女性、アイーシャは中産階級のティーンエイジャーです。彼女たちは家父長制社会に屈服しないように努めています。彼女たちの選択は、あらかじめ決められた人生への抵抗です。私が目指したのは、何年も声を出すことができずにいたけれども、運命を変える覚悟ができた女性たちの人生について語ることです。―

アフガニスタン国内で取材をしていた時に、多くの女性の声を聴いたなかで、カミリさんが感じたことは、「アフガン女性は、母になることは女性の選択ではなく強制されることだ」「アフガン女性はどんなバックグラウンドをもっていても皆、人生のある時点で同じ運命をたどる」とも。そして「アフガニスタンでは、母になることは女性の選択ではなく強制されることです。結婚した女性は必ず母にならなければいけない。母になることで社会的立場が保証されるのです」と。(毎日新聞2022年5月16日より)

この映画『明日になれば~アフガニスタン、女たちの決断~』の上映による収益の一部はウクライナ大使館に寄付されるそうです。
是非、ご覧になってください。詳細は映画公式サイトへ。
(CODE事務局:アフガニスタン 担当 村井雅清)

●昨年の8月15日以来、CODEが支援してきたぶどうの生産地などの状況が全く伝わらないので、これまでご案内していた「ぶどう畑の様子はこちらから」とそのURLは省略します。現地からの情報が入り次第、都度ご報告しますのでご容赦下さい。

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