つぶやきレポート「パキスタン被災地の今」 Scene.11


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【写真】(上)マディナ・マーケット
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【写真】(上)数分前に倒壊したビル
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【写真】(上)焼失したテント

3月 ムザファラバード
 ムザファラバードは、その州の名の如く「カシミール・ショール」などで有名な街だ。
その中心バザールである「マディナ・マーケット」は、今、活気を取り戻しつつある。
色とりどりのショールやドレスなどを売る洋服店、
綿やシルクなどの布地屋、仕立屋、どこも女性の客でにぎわっている。
このマーケットでは、日頃、あまり見かけない女性達を多く見かける。
美に対する意欲は、世界中どこでも同じだ。
そんなマーケットの中でも、活気を取り戻したエリアと、
今やゴーストタウンのようになってしまったエリアもある。
財、地位などの力のある者は、自力で再建していく。
そして、その陰に多くの「取り残され感」を抱いている人々もいる事を忘れてはならない。
 テント村に毎日通う。途中、メインバザールを通っていくのが楽しみのひとつでもある。
かつて、ここがどれだけにぎわっていたかが想像できるくらいに活気がよみがえりつつある。
が、今日、いつもの道を歩いていると様子がおかしい。
妙にほこりっぽい。
石段を上がってみると、バザールの一角のビルがほんの数分前に倒壊した。
人々が騒いでいる。どうやら三人ほどがケガをしたらしい。
日本のように家屋調査士が危険度を判定しているわけではない建物で、
人々は営業を再開したり、暮らしたりしている。そうするしか出来ない現実もある。
その後、テント村へ行ってみると、子どもたちがこっちこっちと手を引く。
行ってみるとそこに真っ黒焦げになったテント、家財道具が横たわっていた。
前夜、電気のショートでテントに火がつき、隣のテントを含め二つのテントが焼失した。
幸いケガ人は出なかった。地震によって二次的被害は今もなお続いている。
今朝、早朝、地震があった。震度どのくらいだろうか。
週に何度か降る雨、そして余震……、人々はそれでもたくましく「今」を生きている。
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