【写真】大学跡のテント村 |
3月 ムザファラバード
アザード・ジャンムー・カシミール州(AJK)の州都であるムザファラバードでも、あの地震によって多くの被害が出た。死者4万3000人以上、負傷者3万人以上。そして数十万、数百万の被災者の人々は、五ヶ月が過ぎた今でも、テントで暮らしている。厳冬の時期を乗り越えて来た人々にとって、今、新たな転換期に来ている。AJK州政府によると、3月末には、全テント村を閉鎖すると言う。政府は行き場のない人々に、代替地を用意していると言う話もあるが、多くは元暮らして
いた村、街へと戻る事となる。
その村でどんな”暮らし”が待っているのだろうか。
大学のグランドにあるテント村で暮らす、ユーセフミールさん(35歳)は、奥さん、三人の娘さん、ひとり息子さんの6人家族だ。街から見ると山の斜面に地すべりを起こしたエリアが目に入る。チュタキアン村だ。ユーセフミールさんはその村から避難してきた。地震の際に足をケガして、今なおベットに横になっている。歩く事はおろか、立つ事も難しい。NGOから提供された車イスを使っている。今月末(あと二週間ほど)には、ここを出て行かなくてはならないが、彼らの住んでいたチュタキアン村は、危険エリアなので帰る事が出来ない。「今後どうしようか未だ決まっていない」と顔を曇らせる。
「政府はまったく何もしてくれないよ」とベットの上でつぶやいていた。
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