つぶやきレポート「パキスタン被災地の今」 Scene.7

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【写真】(上)細い角材を使った家の骨組み
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【写真】(上)建設中のサブルンサンさんの家

3月 バラコット
 再びバラコット。お馴染みムニールさんの案内でガラット村をじっくり歩く。山の麓の斜面に広がる村は今、ガレキの中から立ち上がろうとしている。
細い角材を使った家の柱の骨組みをよく見かける。これまでてっきり仮住まいの小屋と思っていたが、どうやら本格的な家のようだ。
じっと観察していると自慢げに俺の家だと言わんばかりに男性が寄って来た。サブルンサンさん(46歳)。大工である弟さんと共に現在、二軒を建設中だ。角材の骨組みに窓枠などを取り付け、レンガとコンクリートで壁を張っている。屋根はトタンを張るという。ふたつの部屋にキッチン、トイレの間取りだ。聞くと角材一本150RSするという。資材だけで85000RSはかかったと。
その他全て含めると150000RS(約30万円)かかるらしい。かなり高額だ。
しっかり作られてはいるが、耐震性を考えると疑問も多い。これだけのお金と労力をかけて作るならそこに少しの耐震の智恵を入れる事でより強度を増すのではないか、そんな事を思った。サブルンサンさんもやはり政府からの25000RSしかもらっていないと。政府の耐震構造を採る場合の25000RSの話をバラコットではあまり聞かない。そんな事待っていられないというかのように人々は自力で再建しようとしている。
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