ミャンマー・サイクロン被災者支援ニュースNo.21

下記のレポートでは、最大の被害を受けたデルタ地帯から少し離れ、被害は
まだ少し軽い地域といえるかもしれませんが、住民たち自身による生活再建
が始まっている様子が伺えます。
情報源:CARE  2008.6.2レポートより抜粋・要約
・デルタ地帯のより奥へ入っていくと、木も草も家も、視界に入るもの全てが
切り刻まれ完全に破壊されていた。ブリキ屋根はブリキ缶のふたが開けら
れたようにはがされ、わらぶき屋根は吹き飛ばされ地面に叩きつけられてい
た。漁船は風と大波で川から持ち上げられ、川岸にバタンとうちあげられて
いた。その様子は津波の後で見たのと同じ光景だった。
・デルタ地帯の村へはボートで行かなければならない。生存者は広範囲に
わたっていて、狭い水路が援助の提供を遅らせ、複雑にしていた。小さいト
ラックやオートバイそしてボートを乗り継いでいかなければならなかった。こ
のあたりの川や小さい水路を知っている地元の人が本当に必要である。
・サイクロンの前には1030人の人口があった村では138人が嵐で亡くなって
いた。道路の傍らでは青い防水シートを敷いて嵐で濡れた種籾を乾かしてい
た。今乾かしてこれを植えなければ、今年は食べるものが無いということに
なる。
・昼食時には女性が援助物資の米を炊いていた。別の女性は洗濯をしてい
た。これらは村でいつもしていることである。子供達は学校へ戻りたいと言っ
ていた。学校は来月再開される。
 CAREは子供達が学校へ戻る時には、安全な場所と衣服と食料を確保で
きているよう支援している。そして、夜、家族がどこで寝るかを母親達が心配
しなくてもすむようにしたい。