毎週ウクライナの避難者の方々に野菜を届けています。
昨日も野菜を届けようとした時、ニュースが飛び込んで来ました。
「海外在住のウクライナ男性を徴集」と国防相が発表したと。
昨年2月のロシア軍侵攻後、ウクライナの18歳から60歳の男性は出国禁止になっていますが、様々な事情で海外にも65万人以上の成人男性が暮らしています。
現在、ウクライナの戦況が芳しくないことや戦争の長期化に向けて、25歳から60歳の約50万人の兵力を追加徴集するそうです。
現在、CODEが野菜を届けている約50名の避難者中にも成人男性が数名います。
神戸市内に住むある男性(26歳)は、戦争が始まった当初ポーランドで働いていましたが、ウクライナに戻って戦おうとしていたところ、姉や母、フィアンセの必死の説得で姉の住む神戸に避難してきました。彼が神戸に来てすぐお会いしましたが、ずっと下を向いていて「戦おうと思ったのに、日本に来てしまった」というような姿でした。あの時の彼の表情は今も忘れられません。
その後、彼は日本でフィアンセと結婚し、今年8月には男の子が産まれました。今はとても穏やかな表情で家族3人で幸せに暮らしています。
この徴集通知が彼のところに来たら、彼は何を思い、どう考え行動するのか。つらい決断が迫られます。
(吉椿)