MOTTAINAIやさい便の学生ボランティア兼CODEインターン、植田隆誠さん(関西学院大学)は、先日、僕たちと共にウクライナのご家族に野菜を一緒に届け、ウクライナの方々からお話しを聴く事ができました。植田さんの感想を紹介します。(吉椿)
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先日、MOTTAINAIやさい便の活動を行った。私にとってこれが初めての活動だったので、ウクライナの方々とどのように接すれば良いか分からず、活動前は緊張していた。しかし、皆さんは意外にも私達を明るく迎え入れてくださった。翻訳アプリと勉強中であろう日本語とを織り交ぜながら、楽しく会話することができ、私は少し驚いた。しかしながら、お話を聞いてみると深刻な状況にある方も多いということがわかった。
その中で、私達は一人の女性を訪ねた。トマトやほうれん草、人の顔ほどあるサツマイモをお届けし喜んでいただけた後、その方と少しお話しをした。日本語の教室には通っていますかと尋ねたところ、「持病があって遠くに行けないので今は家で勉強している」とおっしゃっていた。既に何ヶ月も通院しておられ、一人暮らしの自宅もとてもアクセスの良い場所にあるとはいえない。ボランティアの助けも借りながら生活しているとのことだったが、周りとの繋がりはほとんど無いのではないかと思った。この様な方がいることは、行って話を聞かないと分からない事だ。その時、このやさい便がただ届けるだけでなく対話する機会にもなっていることを理解した。日本にほとんど知り合いのいないウクライナの方々にとって、この活動の意義はとても大きいものなのだろうと感じた。
次に訪問したのは、元気な女の子とそのお母さんが暮らす家だ。女の子が元気そうだったのに対し、母親の方は少し疲れているようにみえた。この日は、仕事が終わるのがいつもよりも遅かったそうだ。中へ入れて頂くと、まず二人は私達にモタンカというウクライナの伝統的な人形を見せてくれた。二人によるとその人形には魔除けの意味があり、二人で作ったのだと言っていた。女の子がその人形を使っておままごとをしており、私はその姿を見て、日本とウクライナで背景は違っても人の気持ちは同じという当たり前のことを感じた。
ウクライナの人たちが日本にもいるということは以前から知っていたが、実際に野菜を届けるまでは現実味がわかず、正直どこか自分とは遠いものだと思っていた。今回の活動で、この戦争や社会制度、地域コミュニティ等に対する自分の関心が大きく変化した。また、今回5軒のお宅を訪問し、当然だが一人一人の生活があるということを知った。人それぞれ生活環境も求めていることも違うのだから、この問題を一つのものとしてではなく、もっと柔軟に考える必要があると感じた。
植田隆誠(関西学院大学総合政策学部3年)
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