CODEです。
先日24日にウクライナから神戸市内に避難してきている方及びその家族7名と丹波で稲刈りをしました。
2年前よりCODE未来基金の学生たちの農業フィールドワークでお世話になっている有機農家のグループ「ムラとマチの奥丹波」(通称:ムラマチ)の主催で今年も稲刈りが行われ、ムラマチの関係者や学生さんも含め35名の方々と共に時間を過ごすことができました。参加者は、5月に手植えし、成長した稲を鎌で手刈りし、刈った稲を束ね、天日で干すために稲架掛け(はさがけ)しました。
この稲刈りにウクライナの避難者が参加することになったのは、ウクライナ人Mさんが、5月に「ウクライナのような農村に行きたい」と言ったことがきっかけです。神戸市街地のように「ビルが多く、狭い、小さい」という日本の印象を持っている避難者の皆さんからは、「被災しぶりに空の広い野外で体を動かして楽しかった!」などの感想も聞かれました。また、ウクライナの人たちと昼食のおにぎりを一緒に作ったり、ムラマチの皆さんが準備していただいた美味しいおはぎやみそ汁、デザートなどもご馳走になりました。参加した避難者の方も互いをあまり知らなかった人同士が稲刈りしながら母国語で会話している様子も見られました。また、最後に少しだけ「サツマイモ堀り」も体験させていただき、ウクライナのLさんは、「もっと掘りたい」と止まらなくなっていました。((笑))さすが年配の女性Lさん、Rさんは手慣れたように稲刈りをやっていました。
参加したRさんは、いつもウクライナの国旗を持っており、稲刈りの最中も旗を掲げていました。国旗の真ん中には平和の象徴である鳩が描かれています。青と黄2色の国旗は、青空と小麦畑を意味しています。丹波での青空と稲の2色の風景は、故郷ウクライナの平和を想わせたようです。
ムラマチでの活動を終えた帰り道、丹波の古刹「百毫寺」(天台宗)に立ち寄りました。参道にならぶ七福神や池を泳ぐ鯉、太鼓橋など日本の仏教に興味津々でゆったりとした時間を過ごすことができました。
最後にムラマチの皆さんが、CODEのウクライナ避難者の支援活動への募金を参加者に募ってくださり、18585円のカンパが集まりました。募金箱の中には絵の描かれた折り紙にお金が包んだものもありました。
今回の企画のご尽力いただいた「ムラちとマチの奥丹波」の皆さん、参加された皆さん、ご協力いただき、本当にありがとうございました。引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
(吉椿)