No.6-ウクライナ編⑤「することがない」

Oさん(40代女性)は、娘のPさん(15歳)、お父さん(74歳)とともにウクライナ西部テルノピリから4月に日本に避難してきました。

「毎日、低空飛行する戦闘機や爆撃音がものすごいストレスで…」とテルノピリは戦地にはなっていませんが、故郷の張り詰めた空気がOさんたちを避難へと駆り立てました。Oさんたちは、日本で結婚した妹Nさんが住む神戸へとやってきましたが、SNSで知った住宅会社が半年間無償で提供するマンションで暮らしています。ただ、高齢で持病のあるお父さんはNさん宅で一緒に住んでいます。

野菜を届けたこの日、Oさん母娘は妹Nさんのマンションまで40分かけて歩いて来ました。歩いて大変ですねと声をかけると「大丈夫よ。だってする事がないし」、「毎日起きて、ご飯作って食べて、また寝るだけで太っちゃうから」と笑います。

日本に来たのはいいけど、言葉も通じない、電車にも乗れない状況で、時間をもて余しています。「皿洗いや倉庫の棚おろしなど言葉を使わなくてもいい仕事があるといいのに」とこぼします。
(吉椿)

*ご寄付、自転車提供のお願い
「MOTTAINAIやさい便」では、ウクライナからの避難者の方々、アフガニスタンからの退避者の方々、在日ベトナム人留学生や技能実習生などに新鮮で美味しい野菜を提供しています。また、自転車(防犯登録証つき)のご提供も引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。

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