No.11「灯りを求めて」

甚大な被害を受けたカフラマンマラシュでは、徐々にライフラインが回復しつつある。3日前に訪れた時は街は真っ暗でがれきのゴーストタウンのようだったが、今日は街に灯りが少しだけ戻っていた。

街の北西に位置するSehit akif 高校には、地震後、約800人が避難していたが、マンションの危険度判定が少しずつ進み自宅に戻る人も出始め、今、寝泊まりしている人は約700人、食事を提供している人を含むと1500人ほどになるという。現在、4階建ての校舎に約150人の高齢者、約100人の子どもたち、赤ちゃん20人、妊婦2人、寝たきりの高齢者も17人もここで暮らしている。
この学校の女性校長は、地震後、飛び起きて、すぐにご主人と二人で学校に行き、自主的な避難所を開設した。その後、周辺から沢山の住民が避難してきたそうだ。
校長は「灯りをつけたら皆が集まって来ると思って…」と振り返る。
避難所の課題について聴くと、「被災現場から来た人も多いので校内での感染症が心配だわ」「子どもたちのトラウマもね」と。避難所の子どもたちは一見元気そうだが、「親のそばから離れない子や地震はもうない?と何度も聞く子もいるわ」と教えてくれた。

この学校は、3年前にEUが世界銀行の資金を使って建設したという。災害に備えて耐震や自家発電機やソーラーシステムを準備していたことが功を奏した。ここにいる被災者は、暖房の効く部屋で、シャワーを浴びる事もできる。医師もボランティアとして来ている。今は、避難所として政府やボランティア、学校の資金を使って運営している。トルコ各地の教育関係者がボランティアが応援に来ていて、非常に機能的に運営されている。
ただ、このような恵まれた避難所ばかりではない。零下の寒空の中、薄いテントで寝ている人たちも少なくない。
(吉椿)

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