CODE寺子屋「NGOは誰を代表するのか」の感想(セネガルより)
CODE寺子屋「NGOは誰を代表するのか」の感想(セネガルより)
先日開催されたCODE寺子屋「NGOは誰を代表するのか」(講師:芹田健太郎CODE代表理事)の報告を読んだY・Rさんから以下のような感想が来ましたので、ご紹介したします。
Y・Rさんは、CODEや被災地NGO恊働センターの仲間です。現在、セネガルで青年海外協力隊として現地の子どもたちとスポーツや演劇などの市民参加活動に体当たりで取り組んでいます。Y・Rさんは、今、セネガルの人たちと共に暮らし、向き合っていく中で「最後のひとり」ということを自分自身に問いかけています。(吉椿雅道)
「寺子屋3回シリーズの報告を受けて、今思うこと。」 セネガルよりY.R
今まさに、セネガルで1日1日を過ごしているなかで、「出会った目の前のひとりが大切な一人であること」という芹田代表の言葉、そして「一人ひとりが寄り添い、向き合えば、結果的に最後のひとりは救われるのではないか」という村井さん言葉が、身にしみる感じで心に入ってきます。
セネガルでは、顔を合わせると全員に握手をし、「元気?体調はどう?」と挨拶を交わします。そして、友達の家を訪れたときは、帰るときにはいつも途中まで見送ってくださいます。今日のひと時をとても大切にしてくださっていること、それを「言葉」と「行動」で示されます。
私自身セネガルの生活に慣れてきてしまい、初心を忘れてしまいがちです。そんな時、ふと自分の生活を振り返ります。大切なことは何なのかを、「一人ひとりを大切にすること、目の前にいる人と向き合うこと、寄り添うこと」をセネガル人が気づかせてくださいます。
セネガル人は、つねに相手の立場にたって物事を考え、相手を尊重し、寄り添います。そしてみんなで助け合います。自分はまだまだだって思う毎日ですが、よしさんの報告を受け、少しずつだけれど、一人ひとりと寄り添えることができるように、相手の立場にたって、物事が考えられるように、そして、今を大切にできるように、1日1日を大切に過ごしてみます。
話しは少し変り、大学時代の友達であり、同い年の友達が、37歳の誕生日を前にして、筋肉が収縮していく病気(筋ジストロフィー)で、先週天国へ旅立たれました。20歳まで生きられるかと大学時代に話をしていたところから、彼自身がんばりました。セネガルから帰ってくるまで、待っていてねと言って、セネガルに来ました。大学時代から共に励まし合い過ごしてきた仲間です。すてきな人生を送られていました。1日1日を大切にし、いつも死と向き合いながら、自問自答されていました。彼からも学ぶことがと多くありました。「1日を大切にすること、そして出会う一人ひとりを大切にすること」。
友達に胸を張って生きることができるように、頑張ります。