インドネシア・スラウェシ島地震津波救援ニュースNo.17

「復興支援へ」
9月28日にインドネシア・スラウェシ島で発生した地震からまもなく1か月が経とうとしています。
被災地では、簡易な軽量鉄筋と壁板でできた仮設住宅の入居が始まっています。液状化で壊滅状態になったプトボ地区(2050棟)やバラロア地区(1045棟)は、原地再建を断念し、集団移転をすることになります。もとの場所は、慰霊のための公園や運動施設にするという計画になっているようです。
他方で、緊急段階から復興へ向けて、国際社会の支援の動きも始まっています。また、世界銀行は住宅再建やインフラ整備に最大10億ドル(約1122億円)の資金を提供すると発表し、その資金は低所得層に対して6か月から12か月間の現金支給に充てられるとのことです。アジア開発銀行からも300万ドル(約3億3600万円)の提供があったとの報道も出ています。
そして日本政府は、緊急援助隊の派遣やテントや毛布などの援助物資の提供から、復興計画の策定の支援に入りつつあります。東日本大震災など津波災害を経た災害大国、日本の復興の経験や教訓が、今、インドネシアで求められています。いい事例だけでなく、復興の失敗や課題もしっかりと伝えていく必要があります。
CODEも今後、現地に入り、阪神・淡路大震災から24年培った復興の智恵を活かした支援を微力ながら行っていきます。引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。(吉椿雅道)

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