インドネシア・スラウェシ島地震津波救援ニュースNo.12

「捜索打ち切りと外国の捜索隊締め出し」 
 スラウェシ島で発生した地震、それに伴う津波による犠牲者は、9日時点で2010名と、二千名を超えてしまいました。
国家防災庁(BNPB)は、発災から約2週間という捜索の規定に従い、11日で捜索を打ち切る事を発表し、被災者の間ではとまどい、あきらめ、憤りの感情が交錯しています。
行方不明者は、公式発表では671名(一部には5000名という情報もありますが、 そんな状態での捜索の打ち切りは、遺族にとって到底納得できるのもではないでしょう。「せめて遺体でも会いたい」という遺族のいたたまれない気持ちは想像に難くありません。ましてや死後、遺体を洗浄するなどの習慣のあるイスラム教徒にとっては、亡骸に会えないことほどつらいことはないでしょう。
液状化による地盤沈下で未だ多くの行方不明者のいるといわれるパル市のバラロアやプトボという地区は、今後、原地再建はせずに住民を移転させ、その場所を慰霊の地として共同墓地にするとすでに計画されているようです。
また、この捜索打ち切りと同時に外国の捜索隊も締め出しにあっているという報道もなされています。被災者や遺族の心に寄り添ってきめ細やかな支援が求められています。(吉椿雅道)

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