インドネシア・スラウェシ島地震情報 No.2

 昨日28日18時2分(日本時間19時2分)、インドネシア・スラウェシ島トゥンガラ県で発生したM7.5の地震による被害が拡大しています。29日昼頃の国家防災庁の発表によると、死者384名、負傷者540名、行方不明者29名とのことですが、これは地震による被害で、津波による被害が含まれていないようです。被害の甚大なドゥンガやパルでは、最大6mの津波が押し寄せたとの情報もあり、今後も死傷者が増える恐れがあります。

 被災地である中スラウェシ州の州都パル(人口約35万人)の病院には次々に負傷者が搬送されてきていますが、余震も続いており屋内が危険であることから屋外の過酷な環境で治療に当たっています。被災地に最も近いパル空港は滑走路が被害を受け、現在閉鎖されており、外部からの救援は、北スラウェシ州のゴロンタロ空港、もしくは南スラウェシ州のマカッサル空港から陸路でパルに向かうしかありませんが、パルへ向かう道路も土砂崩れで寸断しているところもあり、救援に困難を極めています

インドネシアでは7月、8月にもロンボク島
で連続して地震が発生しましたが、政府は「国家災害」と認定せず、外国からの支援を受け入れませんでした。今回こそは速やかに国際社会の救援を受け入れ、一刻も早い救助にあたってもらいたいものです。
CODEは、ジャワ島のカウンターパートを通じて現地の情報収集にあたっていますが、被災地では停電によって通信が厳しい状況にあります。(吉椿雅道)

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