月別アーカイブ: 2015年6月

【中国四川省地震救援ニュース】No.127 第1回日中NGO・ボランティア研修交流​の感想 その6


「四川に思いを寄せて。」 佛教大学教育学部通信教育課程4回生 山 迅一

 今回の四川研修の感想を述べさせていただくにあたり、まず始めに今回1週間という長い期間、私たち研修参加者の安全と、より深い学びのために尽力してくださったCODE事務局長の吉椿さん、2008年の四川地震以降、様々な形でご支援いただいた支援者の皆様、CODE未来基金を通じて、まだまだ学ぶべきことの多い私たちに今回貴重な学びの機会を与えてくださった皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 四川へのお誘いを受けた時は、初めて国に行ける、被災地を訪れることができる、そして小さな農村に入り現地の方と出会うことのできる、吉椿さんをはじめNGOで活動されている方、ボランティアで被災地と関わっている方と行動を共にできる、と兎に角自分自身が求めていた機会に一度に出会えた喜びで一杯でした。

吉椿さんから1月末にお誘いいただいた後で、個人的に2月上旬に初のトルコ、初のタンザニアでの現地滞在を経験し、本から見る諸外国のイメージと現地の雰囲気との差を肌で感じたこともあって、ちょっとやそっとのことでは心が動くことはない、言ってもすぐ隣の国、本で一番会える外国人の出身国…と思っていたのですが、結局7間で1たりとも驚かないは無かったです。それだけ沢山の気づき、学び、出会いに溢れた々でした。ここではそのうちのほんの少し、今お伝えしたいことを3つ書きます。

一つ目の驚きは、国はとにかく広いということ。そして多様だということ。まず上海で国に入国するまでよりも、上海から四川までのフライトの方が長かったことから始まり、自分ので「国」という単一の小さなイメージしかなかった国が膨張し、躍動する感覚は、今まで行ったことのある国では味わったことのないものでした。料理の種類やルーツ、都市部と農村の暮らしの違い、話の端々に出てくる「多民族」というキーワード、そういったものにとにかく自分ののイメージを壊され続けました。

二つ目の驚きは、国人の「自力更生」の力。震災から復興するにあたって掲げられたスローガンのの言葉として出会ったのですが、まずは自分で立ち上がる、という精神が決して言葉だけが一人歩きしているのではなく、四川、特に震災によって大きなダメージを受けた地域の方ほど、震災以前とは違う暮らしをせざるを得ない状況ので、それでも逞しく生きてらっしゃる様子には、自分自身を顧みた時にまだまだ生きることに対して甘いと痛感させられました。

三つめの驚きは、「支え合いの連鎖」でした。それが、この旅で経験したもっとも大きな驚きです。私自身、これまでの短い人生ので一度だけ、本当に行き詰ってどうしようもなくなったことがありました。今はその行き詰りから抜け出して幸せに過ごせているのですから、そんなに大したことはなかったのかも知れませんが、その時はただただ苦しかったことだけは今でも思い出されます。そんな時に、一人の女の子と出会いました。彼女は阪神淡路大震災の記憶はほとんど無いのですが、自分なりの課題意識をもって東北支援と関わっていました。私は彼女の話を聞いて、自分を見つめなおした時に、阪神淡路大震災の一番大変だった時に神戸に育ててもらった自分が、自分のことだけを考えて小さなことで落ち込んで誰の役にも立てていないことが悔しいと思うようになりました。そして、自分がしっかり前を向いて生きることに意味があるのだと少しずつ信じられるようになってきました。そんな変化を自分にもたらしてくれた彼女が帰りたいと言っていた場所、会いたいと言っていた人々が、光明村であり、そこで住む人々でした。彼女にとって光明村を訪れたこと、そこの人々と関われたことは彼女自身という人間に本当に大きな影響を与えていたように思います。
今回の研修で色んな方のお話を聞くで、実はその光明村とのかかわりというのは震災直後から吉椿さんを始めとしたボランティアの方がガレキの撤去を手伝ったことが今につながっていることを知りました。そして、ある本人のボランティアの方がご自身も辛い経験を四川大地震のでされているで、誰かのためにというより何かを掴もうとされて必死に光明村の方と関わったことが、光明村の人の心を動かしたのだということを聞かされた時に、私自身はその本人のボランティアの方にただただ感謝するしかなくて涙が溢れました。誰かのことを支えるだけじゃなくて、辛い人でも誰かのことを支えようとすることが本人を支えることにつながる、という「支え合いの連鎖」ので、ついさっきまで全然知らなかった人なのに、回りまわって、実は知らず知らずの内に自分の人生を支えてくださっていたということを実感できたこの経験は自分にとって本当にかけがえのない宝物になったと思っています。

今後は自分のしたことがどこかで誰かの支えになれることを願って、もっともっと自分自身がよりよい社会のためのよりよい一員になっていきたいと考えています。

【中国四川省地震救援ニュース】No.126 第1回日中NGO・ボランティア研修交流​の感想 その5

国四川研修 感想」 CODEスタッフ 上野智彦

 3月24から30までの1週間という程ので本当に多くのことを学び、感じさせていただきました。光明村に住むお医者さんとは2度本で会い、CODE10周年記念シンポジウムの際には東北視察に同行し交流を深めました。これまでニュースや吉椿事務局長の報告から思い描いてきた村の様子、お医者さんが四川大地震以降積み重ねてきたものや想い、CODEや村を訪れたボランティアがXさんやLさんら光明村の村民と築いてきた関係の現在地を見ることができてとても感動しました。お話を聴くで東本の被災地のことを心配し、現状を尋ねるお医者さんやXさんを見て大地震の前までは本と何の関わりもなかった村の方が今は本と強くつながっていることを感じました。そして今回、桜の植樹や村の人たちとの交流でそこに少しでも加わることができたことに胸が熱くなりました。

 今回光明村を訪れ、村に四川大地震の跡はほとんど残っていないと思いました。ですが、お医者さんやXさん、Lさんから当時の様子を聴き、村を見渡してみると当時の様子や地震の後の様々な変化を想像することができました。お医者さんは新しく建てた家を地震で失い、お話を聴いた家は地震後にローンで直したものであるということや畑のある場所に仮設住宅が建っていたこと、地震からの再建によりローンを抱え多くの住民が出稼ぎにでており村が少し寂しくなったことなど現地で被災者の声を聴き、地震当時の様子や変化などの見えないことを想像することの大切さを感じました。

 今回の研修を通して感じていたことの一つが「支援とは何なのか?」ということです。今回、四川大地震の被災地では政府から、団体からの支援を受けた多くの現場を見ました。地震から約7年が経過し少数民族の建築を模した観光地に生まれ変わった村や素早い復興をした大規模な街の少し寂しげな大通り、ローンを抱え家族が出稼ぎに出る被災者の言葉からは支援の大切さだけではなく支援あり方を問われているような気がしました。今後、災害NGOに関わっていくで大切にするものを見直す機会となりました。

 CODE未来基金のサポートもあり訪れた今回の研修では四川大地震からの復興の課程を学ぶだけではなく、私自身が将来NGOでどう活動していくかを考える場にもなりました。災害NGOとしての活動とは何か、被災者や一緒に研修をする仲間にどうか関わっていくか、災害NGOに必要な想像力や視野とはどんなものかなどNGOで働くために考えるべきテーマや課題を多く見つけることができた研修でした。これからのCODEでの活動ので研修で得た経験を活かし、疑問や課題を見つめ直していきたいと思います。そしてCODE未来基金の支援を受け、また運営する一人として多くの若者にCODE未来基金を通じて学び、経験し、成長する機会を得て欲しいと思いました。

【中国四川省地震救援ニュース】No.125 第1回日中NGO・ボランティア研修交流​の感想 その4

「四川省スタディツアー 感想」神戸大学学生震災救援隊 大西佑季

 私は阪神・淡路大震災をきっかけに設立された団体でサークル活動をしており、個人的に災害とどう向き合うかを考える機会があった。その時、災害が起こるまでの防災、減災について、また災害派遣についてなどは個人として考えることはできたが、復興に関しては一人では考えがまとまらず、悩んでいた。そんな折、2目の四川大学での講義のなかで、「復興は3年まで、それ以降は発展、振興である」という四川大地震の際の国の復興に対する考え方を聞き、はっとした。ずっと阪神・淡路大震災について、神戸の復興についてばかり考えていたが、本国内でも地域によって復興の様子や考え方が違うこと、それ以上に世界の災害、またその復興について目を向けるということに思い至っていなかったということに気付けたように思う。

 また、3目、5目の被災地視察では震災当時の崩れたそのままで保存された学校や街を見学した。私は地震が起こってすぐの現場には行ったことがなく、もう人が住んでおらず、保存されているとはいえ被災から時間がたった場所といっても写真や映像以外であれだけ生々しく被害の跡が残っている様子をみるのははじめてで、衝撃的だった。また、本では避難所とされている学校が崩れていたり、崩れた建物の工法を説明してもらい、自分の生活ので防災、減災についてさらに考えていかないと改めて考えさせられたと思う。

 私事になるが、正直に言えば、初めての海外、しかも一週間ということで不安があり、打診をいただいたときはとても迷ってしまった。そのうえで、今回のスタディーツアーに参加する際、「思い切って踏み出してみる」ということを意識していた。これまでは新しいことに挑戦するとき、どんなに興味があってもいつも二の足を踏んでしまい、あきらめてしまうことが多かった。しかし、1年間ボランティアを通して被災された方、また他の被災地ボランティアの方と関わるで、現地、現場にしかない出会いや経験があり、その一つ一つが自分にとって重要なもので、思うようになった。実際、四川省での出会いは私の意識を大きく変えてくれるものだった。踏み出してみる、ということに関して、このスタディーツアーのように学生が災害について学ぶ機会があること、そのような場を提供してくださる「未来基金」は重要だと思う。特に、4目の光明村の住民の方との出会いが印象にのこっている。
初めて会った異国人である私たちにとても優しく好意的に接してくださり、被災した時のことや立ち直るまでの過程、村の様子、様々なことを話してくださった。出稼ぎから一団に会うために帰ってきたという方もいらっしゃり、それだけ被災してから立ち直るまでにCODEの方やボランティアの方が気付き上げてきたつながりがあるのだと感じることができた。また、これまで“国”という大きなくくりので、先入観をもってしか人、物事を見られていなかったと気付くことができたと思う。

【中国四川省地震救援ニュース】No.124 第1回日中NGO・ボランティア研修交流​の感想 その3

NGO・ボランティア 研修交流事業に参加して」
神戸市外国語大学4年 小坂めぐみ

私はCODEの事務所でボランティアをさせていただいておりますが、実際に被災地を訪れた経験は少なく、経験を積み、知識を増やし、それを今後の活動にいかしたいという思いでこの事業に参加しました。被災地を訪れ、現地の専門家、住民、ボランティアなど様々な立場の方々からお話を聞いた一週間はとても充実したものでした。感じたこと、学んだことは数え切れないほどありますが、特に印象に残ったことを二点挙げたいと思います。

 一点目は、CODEが支援している光明村を訪れたことです。四川に向かう前から説明を受けていたこともあり、その場所に実際に足を踏み入れ村の方々が歓迎してくださったときはとても感動しました。CODEが建設した老年活動センターも自分の目で見ることができ、門の上部に「CODE」の文
字が刻まれているのを見て嬉しくなりました。村の女性のお話を聞いたとき「震災直後は絶望していて何もする気が起きなかったけれど、本人ボランティアたちが瓦礫を片付けてくれているのを見て、自分もがんばろうと思った」とおっしゃっており、当時のボランティアの肉体労働とも言える行動が、村の方々の精神面も支援す ることに繋がっていたことを実感しました。こうした支援を通じて築かれた絆があるからこそ、私たちのような初対面の本人にも親切に接してくれたのだと思い、被災地での人とのつながりの大切さを学びました。また、前述の女性はこの経験から「他の場所で地震が起こったら助けてあげたいと思うようになった」とのことで、「困ったときはお互い様」の精神が広がっていくのを目の当たりにし、心があたたかくなりました。

 二点目は、本と国では震災後の復興の方法や考え方において異なる点があり、そこに国民性が現れているということです。国人の国民性として「過去を振り返らずに前を向く」という傾向があるそうです。震災記念館を訪れた際、当時の様子よりは復興状況を伝えるコーナーに力を入れているように感じ、四川大地震においても同様の姿勢で対応していたことが伺えました。また旧北川県の地震遺跡では、街全体を震災当時のまま残しており、崩れた建物のには遺体も眠っているとのことで、本ではこうした発想はあまりないのでは、と思いました。ただ、全てを「国民性」でまとめてしまってはならないとも感じました。最後のミーティングでもこの話題が出ましたが、国民性がその国の人たち全ての考え方を示す訳ではありません。四川大地震の被災者のでも5月12が近づくと悲しくなる人もいますし、地震遺跡に関しても賛否両論があると聞きました。また、本と国、どちらの復興計画が良い・悪いということもありません。違うことに何らかの判断を下すのではなく、どうして違うのか、その背景を理解することの方が大切だということを、吉椿さんのお話をはじめ、今回の研修の体験から学ぶことができました。これは、海外災害支援の場面だけに留まらず、国際理解全体のフィールドにおいて心がけるべきことだと感じています。

 7年前に四川大地震が起こったとき、私はテレビやインターネットのニュースでそのことを知りましたが、どこか遠い国のことのように感じ、正直なところあまり関心を払っていませんでした。しかし、CODEでボランティアを始めてから震災について学ぶ機会を頂き、今回の研修で現地に行ったことにより、更に関心が高くなりました。また支援している光明村の方々の顔を見ることができ、ボランティアということはただの作業ではなく、その先の人に繋がっているということを意識することがでるようになりました。

 最後に、私がCODEでボランティアを始めたときは、まさか自分が海外の被災地に行く機会を頂けるとは思ってもおらず、また貯金もあまりなかったので金銭面でも厳しいと考えていました。しかし、四川地震支援への寄付・CODE未来基金により、今回、こうして実際に四川に行くことができ、そこで本では決して得られることのない、様々な経験・学びを得ることができました。貴重な機会を頂いたことへの感謝の気持ちを忘れず、研修で学んだことをこれから還元していけるよう努力したいと思います。

【中国四川省地震救援ニュース】No.123 第1回日中NGO・ボランティア研修交流​の感想 その2

NGO・ボランティア研修交流事業 感想」 神戸大学 北川和真

 今回、NGOボランティア研修交流事業で2008年5月12に発生した四川大地震の被災地を視察し、被災地で活動したNGOやボランティアの講義をうけてきた。3月24から29まで約6かけて映秀鎮や水磨鎮、旧北川県地震遺跡などを見学し、CODEの吉椿さん、NGO備災センターの張国遠さん、光明村の方々、光明村でのボランティア活動に従事したIさんなどの話をきいた。

 研修で印象に残っていることは複数ある。まず、光明村の方々と吉椿さん、Iさんが親しげに交流している姿である。つぎにIさんのボランティア体験談が、そして吉椿さんが言っていた言葉「NGOは平等じゃなくていい」が印象に残っている。吉椿さんもIさんも2008年5月には光明村に入り、瓦礫の片付けなどを住民の方とともに汗をかきながらおこなった。光明村でのボランティア活動は2008年に終了するも、その後、現在にかけて村の行事に参加したり、老年活動センターを建設したりして光明村の方々と吉椿さんをはじめとするボランティアやNGOとの関係性は育まれていった。これらの活動は四川大地震の被災地のでも光明村、そのでも四組と五組というかなり限定的なコミュニティに向けられた取り組みであり一見すると不平等なものに映る。しかし、被災直後にともに汗をかくことで築かれた関係性にひたすら尽くすことで、救われた人が存在するのは確かなのである。光明村のXさんもLさんも、地震はとてもつらいものだったが、そこでいろいろな人に助けられたことは人生を変えたと語る。ボランティアとして光明村での瓦礫の片付けなどに関わったIさんは、四川地震で恋人を亡くした悲しみが光明村の人びととともに汗をかくうちに癒されていった。Iさんは現在も成都に住み、光明村の人を雇用できるような店を開くため奮闘である。平等性にこだわっていては、このような、被災者・ボランティア双方にとって人生を変えるほどの関係性は築かれていなかっただろう。
 偶然むすびついた被災者と支援者が、互いに助け助けられながら力を得て、お互いを喜ばせるためのとりくみを積み重ねていくという支援の在り方は、私自身が東本大震災の被災地でおこなってきた支援と重なるところもあり、特に言葉の壁を越えてそれを実現した点は参考になるものであった。私は2011年の8月から2015年3月にかけて東本大震災の被災地で足湯ボランティア活動をおこなってきた。だいだい2カ月に一度のペースで活動するのだが、私はほぼ毎回、岩手県大槌町のとある仮設住宅に行っては、その仮設住宅で暮らすおばあちゃん達と足湯をしたり、手芸をしたり談笑して過ごしている。2011年秋、仮設住宅に入居してすぐのころに初めて活動をおこない、その時私のたわいもない話を面白がって聞いて下さったことが私には嬉しく、それ以降、この人たちと楽しい時間をともに過ごそうと思い活動を続けてきた
この経験は支援を考えるにあたっての私の原点となっている。

 今回の研修に参加するにあたって最も大きな関心事は、言葉の壁を越えて関係性は築けるのかということであった。私が岩手のおばあちゃん達と築けたような関係は言葉が通じない人たち相手でも築けるのか、ということが知りたく参加した。参加してみて、私は国語が話せないのでコミュニケーションをとることが難しく、やはり言語は関係性を築く上で重要なのかと痛切に感じた。しかしIさんが、2008年当時、国語が話せなかったにもかかわらずボランティアとして光明村に訪れ、村の方と親しくなったという話をきくと、もちろん言語は重要だが、関係性を築くために必要なことは言語だけではないと思うようになった。むしろ言語はわからずとも相手となにかを分かち合おうと、積極的に働きかけようとする姿勢がより大事なのではないかと思うようになった。そう思うと今回の研修の私は、言葉がわからないということで何かしらのコミュニケーションをとる積極性に欠けていたので、その点を反省しなければならない。言葉が通じない相手ともコミュニケーションをとるために何が必要で、何が自分にはできそうなのか、言語なのか、それともそれ以外の何かなのか。このあたりを今後もっと突き詰めていきたい。

 最後に、このような大変意義深い学びの場を提供して下さったCODEの皆さま、CODE未来基金、そして2008年四川地震発生から今に至るまで、四川の被災地に足を運び、今回私たちが研修する礎を築いて下さった多くのボランティアの皆さま、私たちも含め来訪者を温かく迎え入れて下さる四川の被災地の皆さま、ありがとうございました。

【中国四川省地震救援ニュース】No.122 第1回日中NGO・ボランティア研修交流​の感想をお送りします

 CODEは四川大地震救援プロジェクトの一環として、「NGOボランティア研修交流」という事業を実施しています。この事業を通して若者が国の被災地で学び、CODEがNGOの将来を担う若者とともに育ち合うことをめざしています。またNGOの連携を深め、互いに支えあう関係を築いていきます。この事業は昨年末スタートした「CODE未来基金」がサポートをしており、今年3月には第1回研修交流が行われ6名の若者が四川大地震の被災地を訪れ、多くのことを学びました。
6月13からは第2回NGOボランティア研修交流として国から3名のNGOスタッフが本を訪れます。13(土)、14)、20(土)に神戸で行う研修には一般の方のご参加も受け付けておりますのでぜひご参加ください。
 第1回研修に参加した交流では学生の感想をご紹介します。

「四川研修の感想」    関西学院大学3年 成安有希

 四川から帰ってきて1週間、私は四川で感じたこととなかなか向き合えないでいる。それは、楽しかったことよりも、苦しかったこと、悩んだことばかり思い返されるからだ。四川では、本との文化の違い(交通や風景など)を楽しんだり、食、買い物、参加者との交流など、楽しいと感じることも多かった。光明村では、吉椿さんが以前から交流をしている方々、お医者さんや謝さん、劉さんなどと話す機会もあった。お医者さんのお孫さん(6歳)とは、言葉が通じないながらも一緒に遊んだ。吉椿さんからのお土産の水鉄砲がお気に入りでずっと遊んでいたが、水がなくなったときはジェスチャーや仕草でお互いがそれを理解し水を汲みに行ったり、昼食時は私が食べ終わるまで私の後ろでずっと待っていた。時々「遊ぼうよ!」と私の手を引っ張って外を指差していた。私のどの行動が面白くて、何がしたいのか、言葉が通じなくても分かった。国語が喋れたらなあ、と思う。だけど、喋れないから通じ合えないということはない、と思った。帰りの車では劉さんの娘さんと筆談や翻訳機を使ってみんなで楽しく話すことが出来た。通訳してもらうこともあったが、車は本当に盛り上がっていた。1週間を通し、本当にたくさんの方々と交流の機会があった。四川大学の学生、ボランティアの市川さん、本語勉強のウーさん、観光復興した村や鎮のお土産屋のおばちゃんやおじちゃん。人と話すことが好きな私にとって、人と出会う、交流する、こんなに私にとって楽しいことはないなあと感じた。

 しかし、反対に苦しいことも多かった。旧北川県の地震遺跡は私に恐怖を覚えさせた。コンクリートがばらばらに崩れてしまった家、1.2階部分が土石流によって見えなくなった家、家の半分がなくなった家。何人の人の生活がここにあったのか考えるだけで怖かった。見ていられなかったし、写真も撮れなかった。今あの遺跡を思い返すだけで苦しい。それほど私にとってはショックな風景だった。しかし、逃げたくなかった。これは決して作り物ではなく、事実なんだと受け入れたかった。事実と向き合いたかった。私はきっとここから学ばなければならない。帰ってきてから参加者と写真を共有しても、地震遺跡の写真はまだ見れないでいる。だけど私はずっと考えている、私にできることは何か。

 私は今回の四川研修で、「自分」と向き合うきっかけを多く与えてもらった。特に吉椿さんの話は私に多くのものを残してくれた。「被災者1人ひとりと関わることで、自分自身が問われる」という吉椿さんの言葉には、自分もそのような姿勢で野田村の方々1人ひとりと関わっていかなければならないと思わせてくれた。また、私が四川で様々なことに悩んでいるときには「成安さんは成安さんにしかできないことがあるはずだから誰かの真似とかしなくていい」と声をかけてくれた。“自分にしかできないこと”“自分らしさ”を見つけていきたいと思った。

 1週間、楽しかったり、苦しかったり、悩んだり、笑ったり、泣いたりと様々なことがあった。だから「自分」というものをさらに考えることが出来た。この企画に参加していなければ、今こんな風に「自分」のことを考えることがなかった、四川の人々と交流することがなかったと思うと、今頃自分はどうなっていたのだろうかと考えるほどである。また、この就職活動という時期も「自分」をさらに考えるきっかけとなり、本当に良かったと思う。この企画に私を誘ってくださった吉椿さんには本当に感謝してもしきれないほどです。ありがとうございました。そして、CODEに集まった寄付金やCODE未来基金には、私を含め、若者6名に四川に行く機会を与えてくださったことに感謝しています。この機会を無駄にせず、“自分にしかできないこと”を見つけ、実行していきたいと思います。