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No.52「フィリピン・バンタヤン島の野菜作り」

コロナで困窮しているフィリピン・バンタヤン島の漁村の住民グループへの食支援プロジェクト。みんなで食事を作る「コミュニティ・キッチン」は現在感染拡大のため休止中ですが、各家庭では「コミュニティ・ガーデニング」で野菜作りをしています。今はオクラやゴーヤ、チリを育てているそうです。どの家庭も広い畑があるわけではないので、家の敷地の限られたスペースになりますが、少しずつ育てています。

もともと経済的に厳しい漁村の家庭では、あれこれ食材を調達するのが難しく、日によってはご飯と干魚だけの食事ということもあります。少しでも食事に野菜を取り入れることは、免疫力を高めて感染症を予防するためにもとても重要です。

日本にいる私たちもこの取り組みから学ぶべきことがあります。こうした家庭菜園は、外出を控える高齢者の心身の健康維持にも役立ちます。また、食べるものをよそから買ったり与えてもらうばかりではなく、自分たちでつくるということも、コロナ禍で改めて問われています。

CODE未来基金では丹波の農家さんと一緒に農や食について学ぶ活動も始めました。生きるうえで欠かせない食べるものや、食べるということを通じて、国内外それぞれの地域の課題や、共通の学びが見えてきそうです。

No.51「フィリピンのコミュニティ・パントリー」

フィリピン・バンタヤン島で行っている食支援コミュニティ・キッチンとコミュニティ・ガーデニングですが、フィリピンでも変異ウイルス等の影響で感染が再拡大しているため、現在は人の集まる活動が制限されています。
各家庭で「ガーデニング」の野菜作りを行う一方、みんなで食事をすることは休止しています。
人が集まれない中でも、やり方を工夫しながら活動ができるよう、カウンターパートのジョジョさんと相談しています。

そんな中、ジョジョさんが、今フィリピンで急速に広がっている「コミュニティ・パントリー」について教えてくれました。
これはいわゆるフードパントリーで、自前や寄付で集めた食料・日用品を無料で提供しています。
4月半ばにマニラ首都圏ケソン市のある女性が、路上で米や野菜、衛生用品などを積んだ小さなワゴンを置き、「できる範囲で与え、必要に応じて受け取ってください」という手書きの看板とともに提供を始めました。女性は、それぞれのコミュニティでもパントリーを始めるよう呼びかけました。
するとSNSなどで急速に広まり、1週間のうちにマニラ周辺を中心に全国で約350のコミュニティ・パントリーが立ち上がりました。

このムーブメントは、フィリピンの助け合い精神「バヤニハン」を体現しているとも評価される一方、政府のコロナ対応や支援策に不満を抱えた市民が「自分たちにできることを」と呼応して広がったとも言えます。
当初、地元警察や反共産主義タスクフォースはこの活動を「反政府勢力とつながっている」として警戒していましたが、現在は政府が活動をサポートするようになっているとのことです。
身近なところで、できる人ができることを。小さな草の根の取り組みが無数に立ち上がることで、「最後のひとり」が救われるということを、教えてくれているように思います。

参考記事
Philippine Daily Inquirer(2021/4/22)
The Washington Post(2021/4/21)

No.50「フィリピンの『コミュニティ・キッチン』の様子」

新型コロナウイルス感染症で困窮したフィリピン・バンタヤン島サンタフェ町の漁村の住民アソシエーションを支援する「コミュニティ・キッチン」のプロジェクトの様子が現地から届きました。

ポオックとオコイ2地区の住民アソシエーションで、それぞれ3グループに分かれて食事を作り、子どもたちを含めてみんなで食事をとりました。
参加したアソシエーションのメンバー方がメッセージを送ってくれました。
「コロナで今は仕事が大変厳しい状況なので、今回の支援はとてもありがたいです」
「子どもたちや家族に栄養のある魚や野菜を食べさせられてうれしいです。世界的なパンデミックでみんな大変な中、支援をしてくれたことに感謝しています」

現地NGOのジョジョさんによると、今回のように家族以外の地域の人で集まって食事をする機会は、誕生日や村の祭り、冠婚葬祭以外では普段あまりなく、参加者にとって新しい経験になったのではないかとのことでした。
コロナで人と人との距離が広がる中、プロジェクトをきっかけに、小さいながらも新しいつながりが生まれているようです。

No.49「イベント報告:震災26年企画 ポストコロナに向けて、『いま』、1.17とどう向き合うか?」

阪神・淡路大震災26年目の1.17より、1か月となりました。先日、震災26年企画として「ポストコロナに向けて、『いま』、1.17とどう向き合うか?」をオンラインで開催しました。
そこでの議論についてレポートいたします。

開催にあたり、CODE理事の村井雅清から、コロナ禍の「いま」1.17と向き合う上での大きな歴史上の位置付けについて概説され、ボランティアの起源とも重なるかつてのアソシエーションが、人と人との連帯を意味していたと指摘されました。また、被災者主体と補完性の原理が根本であり、被災者の声を代弁するボランティアのことばに向き合うことが原点であると語られました。

前半は、阪神・淡路大震災での経験を振り返りつつ、コロナ禍での問題意識を共有しました。コロナで人と人との壁が厚くなりつつある今こそ、自分以外の人のことをいかに想像し、つながっていくかが重要であるということや、現場で起きているリアルを伝えるうえでの信頼関係の構築の重要性などを確認しました。また、コロナ禍の被災地で県外ボランティアが制限される状況について、ルールで縛られている以上に、各々が「自粛」という空気に支配されていることの問題点が指摘されました。

後半は「ポストコロナに向けて」として、熊本県球磨村渡地区の大原伸司さんから2020年7月豪雨の被災地での取り組みについて、追手門学院大学2回生の柳瀨彩花さんからコロナ禍での地域での取り組みについて話題提供いただきました。お二人とも、「被災者」とそうでない人とをつなぐ役割をとの思いから、身近なところからできることを始めています。柳瀨さんは「当初は何か大きなことをしなければと思っていたが、自分の足元にいる人を思いやることはできると気づいた」と語りました。一方、大原さんからはボランティアのいない被災地での、被災者の不安、孤立など厳しい状況も伝えられ、「ぜひボランティアに来てもらいたい」との言葉がありました。

総括としてCODE代表理事の室﨑益輝より、「自粛」の気持ちを乗り越え、困っている人がいれば手を差し伸べるというボランティアの原点に立ち戻るべきとの指摘があり、そのためのやり方をもっと能動的に探し、生み出し、広げていくことが必要と語られました。さらに、コロナの問題をきちんと議論して解決しなければ、次の巨大災害には対応できないことも指摘されました。

今回の企画では、「1.17と向き合う」ことや、議論された一つひとつのテーマを深めることは時間的にも不十分となってしまいました。今後、改めてテーマを設けて深めていく企画を実施していきたいと考えています。その際はみなさまぜひご参加ください。

No.48「『コロナとこれからの市民社会に向けて 第3回コロナと災害・気候変動』を開催しました!」

CODEと近畿ろうきんさんとのコラボ企画で3回シリーズを開催してきましたが、最後は阪神・淡路大震災から26年のタイミングで1月16日(土)に開催し、51名の方にご参加いただきました。
スピーカーは、国内で災害支援に取り組んでいる日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)の寺本弘伸さん、気候変動危機に対して政策提言などを行っている気候ネットワークの伊与田昌慶さんのお二人です。それぞれの活動やコロナ禍における課題などをお話しいただきました。

寺本さんは、気候変動とも関係する昨年の九州の豪雨の支援ついて、コロナ禍で被災地ではボランティアが不足する中でGo toトラベルを実施する政策的な矛盾やコロナ禍で避難所の人数制限で入れない被災者がいた事例、また大阪の地域でコロナ禍で孤立している高齢者と大学生との文通、近年の雨の量が増え、水害が多発している事から気候変動の影響を懸念している事などを現場からの視点でお話しいただきました。

伊与田さんからは、2020年が観測史上最も暑い年で、過去20年で気候災害が80%以上増加した事、温暖化と気候災害の関連は近年、科学的に実証されるようになった事、もっと早く気候変動の対策を行っていればコロナ禍での避難所か自宅かなどの選択を迫られる必要はなかった事、温室効果ガスの排出で日本政府の進める石炭火力や原発のエネルギー政策と気候災害問題との矛盾が指摘されました。

吉椿からは、CODEが武漢などコロナ支援の中で見えてきたNGOやボランティアなどの市民が公助の隙間を埋めていた事、Stay Homeだけでは守れない命がある事などをお伝えさせていただきました。

その後のディスカッションでは、気候変動というグローバルな危機の中で、ローカルで災害が起き、支援や復興する前に次の災害が来るという時代に入っている事、コロナ前の社会はそれほどいいのものではなかった事、コロナで見せつけられた社会の持続不可能性や不正義を今こそ見つめ直し、よりよい社会に転換していく事、公が市民社会に丸投げしようとする中、市民社会の役割を考える事は公助の役割を問うことになる、など非常に重要な視点が議論されました。
参加者との意見交換では、若い人たちに希望を託すというのは無責任だ、大人も若い人たちと共に「誰かのせいにするのではなく、一人ひとりが自分のやれる事をする」という姿勢も再確認され、そのためには課題解決につながる本質的な流れを押さえた上で一人ひとりがやるという事が必要だ。また、社会を変えるには、根本的な価値観を共有できる人たちが人口の3%いればいいという意見もありました。

会の最後には、榛木CODE理事より「国内と海外のテーマは同じで、SDGsがその羅針盤になる。NGO/NPOは、多様なセクターと柔軟な議論をし、時に互いに釘を打ち合う事も必要。皆さんと共に市民社会の担い手として歩んでいきたい」との言葉をいただき、室崎代表理事からは「気候変動も、コロナも、減災社会も、貧困も根本は同じである。大局を見て基本に向かって進んでいくことが大切だ」との言葉で会を閉じました。

近畿ろうきんさんとの3回のオンラインセミナーはこれで終了いたしました。ご参加、ご協力ありがとうございました。(吉椿)

No.47「田中産業(株)様より、フィリピンへレインウェアをご寄付いただきました」

CODEの理事である堀之内有希さんが勤務している農業資材メーカー田中産業株式会社様より、企業のSDGs推進の取り組みの一環として、旧式商品のゴアテックス製レインウェア300着のご寄付をいただきました。ウェアは、2013年台風ヨランダの被災地であり、新型コロナウイルス感染症の支援プロジェクトを始めたフィリピン・バンタヤン島の2つの住民アソシエーションの元へ届けられました。

ポオック地区のアソシエーションのボニーさんは「雨期の時期や漁をするとき、自分たち家族にとってとても助かる。大変感謝している」とメッセージを送ってくれました。
アソシエーションのメンバーの多くは漁師であり、彼らの保有する小型ボートは風や波の影響も受けやすいため、いつも過酷な環境下で仕事をしています。また、雨期には非常に激しい雨が降ります。レインウェアはメンバーたちの安全や健康を守るために大変重宝されることと思います。

堀之内理事は、学生時代からCODEの活動に参加しており、今回勤務先での事業とCODEの支援活動とをつないでくださいました。ご縁がこのようにかたちになることをうれしく思います。
田中産業様、堀之内理事、改めましてご支援ありがとうございました。

今後も、CODEは市民・企業のみなさまの想いやご支援を海外の被災地に届けるとともに、共に学び合うつながりを大切にしていきたいと思います。

No.46「『コロナとこれからの市民社会に向けて 第2回コロナと若者』を開催しました!」

先日、12/20(日)に「コロナとこれからの市民社会に向けて」の第2回コロナと若者を開催し、91名の方々のオンラインで参加していただきました。ワンワールドフェスティバル for Youthの企画の一部として同時開催させていただいた事もあり、たくさんの高校生や大学生にも参加していただきました。

登壇者:
ワン・ワールド・フェスティバル for Youth
・矢田七海さん(兵庫高校1年生)
・黒田瑞穂さん(京都女子高校3年生)
アジア協会アジア友の会(アジアユースサミット)
・長尾美穂さん(関西外国語大学3年生)
CODE未来基金
・金山大輝さん(舞子高校2年生)
・柳瀬彩花さん(追手門学院大学2年生)

第2回は、高校生、大学生たち若者が、コロナ禍で何を感じ、どのように過ごしてきたか、そしてどのように一歩を踏み出し、今、新たに何を考え、何を始めたかなどを語り合いました。
年齢も環境も違う高校生、大学生たちが、それぞれ自粛期間中に感じていた「友達家族の厳しい状況で何もできない自分へのもどかしさ」、「ニュースで見聞きするコロナの状況と自分の身の回りとのギャップ」、「高校に入学したが、独りぼっちだった孤独感」、「留学を途中でやめざるを得なくなった事による無力感」、「家族に医療従事者がいることの不安や恐怖」などネガティブな事を共有しました。
その後、そんな中でもそれぞれが一歩踏み出せたきっかけや新しい日常についても語り合い、「周りのために動くことで自分も元気になる」、「足元を見つめ直してみたら大変な人がいた」、「家族や友達とのコミュニケーションが大切だ」、「当たり前のありがたさに気づいた」、「オンラインも便利だけど対面だからこそできる事もある」、「普段からNGOとつながっておくこと」などのとても大切なキーワードが出てきました。
5名の若者たちの語る等身大の一つ一つの言葉を聴いて、僕たちはいかに「自分の目に入ってくる情報」しか知らないか、いかに地域とつながっていないか、見えないということは何も起きてないという事になってしまう事、声をあげることができない人たちに対して時にお節介も必要である、NGOや市民社会は、困っている人たちと若者をつなぐ役割を担っている事などを再確認する貴重な機会になりました。僕たち大人が、NGOが、市民社会が、若者の声をしっかりと受け止めていかなくてはならない事に気づかされました。(吉椿)

【次回のご案内】
「コロナとこれからの市民社会に向けて」第3回コロナと災害・気候変動近年多発する自然災害(気象災害)の要因のひとつでもある気候変動とコロナ禍での災害支援について考えます。
日時:2021年1月16日(土)14:00~16:00
スピーカー:
伊与田昌慶さん(気候ネットワーク主任研究員)
寺本弘伸さん(日本災害救援ボランティアネットワーク
常務理事)
コーディネーター:吉椿雅道(CODE海外災害援助市民センター事務局長)
開催方法:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
申込フォーム
(確認後、いただいたメールアドレスにセミナーのZoom ID等をお送りいたします。)

No.45「『コロナとこれからの市民社会に向けて 第1回コロナとSDGs』を開催しました!」

CODEは、近畿ろうきんさんとのコラボで「コロナとこれからの市民社会に向けて」というタイトルで、SDGs・若者・災害/気候変動という3つの視点から新型コロナウイルス感染症によるパンデミックを考えようと企画しました。

先日、11/22に第1回目の「コロナとSDGs」を開催し、三輪敦子さん(関西NGO協議会代表理事、ヒューライツ大阪所長)にコロナ禍における人権やジェンダー、SDGsについて講演していただきました。
SDGsの前文には、「誰一人取り残さない」という最も大切な理念が掲げられていますが、このコロナによって取り残されている人たちがより明らかになったと三輪さんは語りました。また、「ウイルスではなく、失業や排除や偏見、不安に命を奪われている現実がある」とも話されました。
コロナ禍における人権問題では、ニューヨークではエッセンシャルワーカーである黒人、ヒスパニックの方がコロナで多く亡くなよっていること、女性や子どもへのDV、虐待がより深刻になっていること、ケアワーカーの女性への過度な負担、ジェンダーに基づく暴力などシャドウ・パンデミックと言われる隠れた問題が世界中で顕在化していることなども報告されました。
このような深刻な問題に対して、三輪さんは、「グローバルな問題は、グローバルな対応でしか解決できない、国際協調、国際協力を通じた共存と共生が不可欠である、世界中のすべての人が同じ問題を共有し、影響を受けている今こそ、SDGsの理念と存在意義を再確認すべき、それが羅針盤になる」という言葉で講演を締めくくられました。

閉会のあいさつでは、村井雅清CODE理事は、「わたしたちは、25年前の阪神・淡路大震災の後から{最後のひとり}とは、誰なのかという事をずっと議論する事で少しずつ見えてきた。{誰一人取り残さない}でいう{誰}とは、どういう人、どういう状況の人の事なのかを活動してるわたしたちが具体的に発信していなかなくてはならない。また、わたしたちは、もっとアドボカシーの力をつけていかなくてはならない。25年を機に振り返って、今一度、何が課題だったのか、今はどうなのかを考えていかなくてはならない。」という言葉で、会は終了しました。
内容の濃い1時間の三輪さんの講演でしたが、CODEも2月からコロナ支援を行ってきた中で実感してきた事とまったく同じ言葉も三輪さんから語られました。「わたしたちが、これまで、 見えていなかった 、見えない事にしてきた、対応してこなかった、もろもろの平時の問題やゆがみがコロナで露わになった。」
まさに災害後の被災地で起きていることと同じです。(吉椿)

【次回のご案内】
「コロナとこれからの市民社会に向けて」 第2回コロナと若者 高校生、大学生が、コロナ禍でどのような想いで過ごしていたのか、コロナで何が変わってしまったのか、悪いことばかりじゃなく新たに見えた事などを語り合っていただきます。なお、この企画はワンワールドフェスティバル for Youthとの同時開催ですので、たくさんの高校生たちも参加します。どうぞ若者の声に耳を傾けてください!ご参加お待ちしています。

日 時:2020年12月20日(日)10:50~12:20
スピーカー:
アジア協会アジア友の会(アジアユースサミット)
・長尾美穂さん(関西外国語大学3年生)
ワン・ワールド・フェスティバル for Youth
・矢田七海さん(兵庫高校1年生)
・黒田瑞穂さん(京都女子高校3年生)
CODE未来基金
・金山大輝さん(舞子高校2年生)
・柳瀬彩花さん(追手門学院大学2年生)
基調講演:吉椿雅道(CODE海外災害援助市民センター事務局長)
開催方法:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料
参加申込フォーム:https://forms.gle/2GmfYqjPEdL7DG2z6
(確認後、いただいたメールアドレスにセミナーのZoom ID等をお送りいたします。)

No.44「中国のNGOより感謝状が届きました!!!」

CODEは、中国四川大地震(2008年)以降、連携してきた四川のNGO備災センター(新安世紀教育安全科技研究院:院長、張国遠さん)よりSOSを受けて、2/4に新型コロナウイルス感染症を「災害」とみなして支援を行ってきました。
武漢に誰も入れない状況の中、四川のNGOたちは、SNSで約3000人のオンラインボランティアとつながり、 76日間ロックダウンをした湖北省武漢で高齢者や障がい者の買い物サービスやボランティアでもできる感染者への心のケア、ホームレスの方への救援物資の提供など数万人と言われる武漢市民のボランティアたちを支えました。
その後、CODEは四川のNGO、大阪大学の渥美公秀教授と共に国際アライアンス「IACCR」を立ち上げ、14の国と地域のNGOや研究者と共に新型コロナウイルス感染症の各地の取り組みや経験を共有してきました。CODEにお寄せいただいた寄付金は、武漢の支援やこのアライアンスの運営などに活用されています。
その立役者である四川のNGOリーダーの張国遠さんは、「今、中国は世界から厳しい目を向けられている状況の中、そして中国の政治環境が厳しい中、日本の人たちからの暖かい寄付は本当にうれしいです。国と国がどんな関係であれ、俺たちは民間でつながっていこう。すべての日本の支援者の皆さんに感謝しています。」と語っていました。
今、中国でのNGO活動は非常に厳しい状況にあり、日本のように国内で寄付を集めることやそれを海外に使う事はできません。そんな時こそ、「困った時はお互いさま」の被災地KOBEの精神で国を超えて支え合い、分断を乗り越えていかなくてはなりません。また、国を超えた学び合いを実践していく事で相互理解や共通課題を共に解決していく力になります。引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。(吉椿)

No.43「フィリピンのコロナ支援の目標額40万円を達成しました!!!」

フィリピン・バンタヤン島の女性たちの支え合い支援のための寄付の目標額40万円を達成いたしました。
11/30の最終日時点での寄付額は、434,500円となりました。2団体、67名の方々から寄付を寄せていただきました。郵便振り込みなどはタイムラグがあるため、もう少し増えるとか思いますが、
5歳から70代までの方々から、関西だけでなく、北陸や関東の方々からもご寄付をいただきました。一人ひとりの想いをありがとうございました。
この寄付を活用してフィリピン・バンタヤン島の女性たちが、自ら野菜を育て、地域で困窮している子どもや高齢者の方々へ食事を提供していきます。
リゾート地であるバンタヤン島では、コロナの感染が収束しないことには女性たちは、収入を得ることができません。これを機に地域で女性たちが自立し、コロナ禍を共に乗り越えていく姿をどうぞ見守ってください。引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。(吉椿)