新型コロナウイルス感染症で世界の約130の国や地域が全国、または一部のロックダウン(都市封鎖)を行っています。ロックダウンの厳しい中でも、中国やイギリス、イタリア、ネパールなどでは厳しい状況の人たちをボランティアが支えています。
2か月半のロックダウン下にあった武漢では、数万人のNGOやボランティアが独居の高齢者や妊婦、出稼ぎ労働者を支えました。 CODEが中国のNGOたちと共に立ち上げた国際アライアンス「IACCR」の会議を毎週開催していますが、武漢のNGOやボランティアの貴重な報告がされています。
武漢のNGOは、現地の行政と連携して、ボランティアを募り、独居の高齢者の生活物資サービスや心のケアを実施しました。交通機関がすべてストップした武漢では、買い物に行くことが困難な高齢者の買い物や医薬品の提供をボランティアがサポートしました。心のケア支援では、3タイプに分けて、心理的に重篤な方への対応はカウンセラーなどの専門家が、感情的な不安などへの対応はソーシャルワーカーが、寂しさなどの相談はボランティアが対応しました。
まさに僕たちが、阪神・淡路大震災以来、被災地で行っている足湯ボランティアのように話を聴くことだけでも人を支えることができる、普通の人ができることもあるということを武漢が教えてくれています。(吉椿)
No.18「海外の学びを日本へ②」
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