「分断から連帯へ」
中国湖北省武漢市から始まったコロナウイルスによる新型肺炎の感染は、世界174の国と地域に拡大し、感染者44万295人、死者2万308人に上っています。現在、イタリアやスペインなどがかなり厳しい状態になりますが、今後、衛生状態の厳しいアジア、アフリカなどの途上国での感染拡大が懸念されます。インドネシアでは感染者が増えてきており、かなり高い死亡率になっています。
国連は、25日にWHO(世界保健機関)だけでなく、UNHCR(国連人道問題調整事務所)、UNDP(国連開発計画)などが連携して、途上国の支援を開始する発表しました。医薬品など救援物資の提供や感染防止のための衛生指導などを行うようです。
CODEは、大阪大学と連携してこれまで中国や台湾などとの学び合いを行ってきたことから、中国のNGOと共に「International Alliance for COVID-19 Community Response」(IACCR)という国際アライアンスを立ちあげました。事務局は、CODEのカウンターパートの中国四川の新安世紀教育安全科技研究院です。この場を使って世界各地のNGOなどの民間の取り組みや現場レベルでの経験や知恵を互いに共有し、各現場で活かしていくというものです。
すでにアフリカや南米アマゾン奥地の先住民の集落まで感染が広がっているとの情報もあります。もはや中国、日本というレベルではなく、世界の共通の課題として取り組まなくてはなりません。感染拡大の中で、差別や偏見、社会不安が各地で起き、人と人との関係が分断されつつあります。今こそ人と人の連帯でが必要な時ではないでしょうか。(吉椿)
「International Alliance for COVID-19 Community Response」(IACCR)
http://www.iaccr2020.net/nd.jsp?id=183&fbclid=IwAR2A87tFZvyR6LCPHQxsZkrkcbDiYCwqMpnb3I-S0OtUuV1ulGIK5x4BCV8#_np=2_317