アフガニスタンからの贈り物に感謝!!—7

8月25日付け朝日新聞で、2001年タリバン政権が崩壊した後に、政府特別代表として武装解除の任に就いた伊勢崎賢治・東京外国語大学教授が、「アフガン人に『命のビザ』」をと訴え、「今回の海外への自衛隊機派遣は邦人保護というより、日本に深く関係し、迫害の下にある人々を救出する初めての試みだ。」と話しています。特にタリバンが誕生した1996年~2001年までの紛争の経緯を考えると、不安を抱えているアフガニスタンの人々が多数いるのも事実です。
いずれにしろ最悪の事態もありうると考えますと、本メッセージでもすでに書きましたが、「無条件に」国外退避を望む人には救いの手を差し伸べる必要があると思うのです。
昨日派遣された自衛隊機は、すでにパキスタンのイスラマバードとカブールとの輸送を始めたようですが、最大で500人との報道もありますが、対象者はその数倍に上ることは否定できないでしょう。菅義偉総理は、24日のG7会議で「出国を希望する全ての人々の安全な退避が喫緊の課題」と表明している。加えて関係国との緊密な連携をも強調しています。
とにかく、今急がれるのは希望者を迅速に国外退避させることが最優先ですが、もし日本への退避を望む者には、丁重にお迎えして欲しい。韓国政府は、「難民ではなく、『特別功労者』として受け入れる。」と表明しています。日本政府はこれまで難民受け入れに消極的だが、これを機に積極的にお迎えして欲しいと切に願うものです。
日本とアフガニスタンは昔から歴史的なつながりが多いのです。最も象徴的なのは、シルクロードの東端は日本の正倉院なのです。また、「奈良・高松塚古墳」の国宝の壁画「西壁女子群像」(奈良・飛鳥時代)に使われている藍色の顔料は、アフガニスタンでしか採れないラピスラズリーという鉱石なのです。他にもたくさんありますが、この二つだけでも日本とアフガニスタンのつながりが如何に深いかということが推測できます。だからこそ、今回のことで、他国にはできない、日本だからこそできることがあるのではないでしょうか。
(CODE事務局:アフガニスタン担当 村井雅清)

 

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