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モンテネグロ 水害

モンテネグロ 水害
情報源:International Federation of Red Cross And Red Crescent Societies (IFRC)
2010.1.12
国際連合の災害緊急援助基金(DREF)は、連合によって創設された、緊急事態に対応して赤十字と赤新月社の迅速な財政支援を確保するための予算に計上されない基金である。DREFは国際連合の災害応答システムの必要不可欠な部分で、国際社会の災害対応能力を高める。
モンテネグロ赤十字が、約1100人の受益者に対して緊急援助を行うのを支援するため、USD82400が連合のDREF基金から割り当てられた。DREFに予算外の資金を返済することが奨励される。
要約:昨年12月に始まった異常降雨は2010年の1月10日まで続き、深刻な物質的損害をもたらした。Skadar湖を囲む地域の非常に多数の家屋、Ulciniの自治体、Bojana川の近隣、Golubovci, Zeta自治体、Cetinje, Rijeka,Crnojevica, abljak Crnojevicaの自治体、Bjolopavlici平原とNiksiciの自治体が洪水の被害を受けた。245世帯1100人が避難しなければならなかった。
この事業は3カ月にわたって実施される見込みで、2010年4月14日に完成する。事業終了3カ月後に、最終報告書が利用可能になる。
<被災状況>
2009年12月25日から2010年1月10日まで何日間か続いた激しい、持続的な降雨は、Skadar湖とBojana川の劇的な水位の増加を引き起こした。これにより、Ulcinj自治体の川の近くに住む人々と、湖の近くに住む人々、Bar自治体、Golubovci自治体に甚大な被害をもたらした。Kurilo,Rijeka Crnojevica, Ada Bojanaの住民といくつかの近隣の村の住民が、その家畜や所有物と共に避難しなければならなかった。たった24時間で、Rijeka CrnojevicaにあるSkadar湖の湖水は、洪水で100cm以上も上がり、多くの家屋に洪水をもたらした。
水位はまだ増加しており、もしこのまま続けば、危機的状況にある地域の住民だけでなく、Moraca川の水位もまた上がっているため、Golubovci自治体に住む人々にも、より多くの深刻な人道的被害をもたらすかもしれない。 
激しい降雨は他の町でも起こり、Montenegroの大陸部分、NiksicとDanilovgradの自治体でも多くの村で洪水が起こり、危機的状況にある。
この状況は甚大な物質的被害をもたらした。推計では、20の集落が危機的状況にあり、100世帯450人が影響をうけた。ビルへの物質的被害は水位が低下してからのみ評価される。現在、集落には電気がなく、冷蔵庫や冷凍庫に保管していたすべての食物がダメになった。また、穀物や畜牛が失われた地域もある。
状況は刻々と悪くなっており、被災した人々のニーズは増えてきている。ここの人々は主に畜産をしているが、今は洪水により畜牛の多くが失われたり、水におぼれたりしてしまった。これが状況をさらに複雑にしている。
<ニーズ>
被災地域に住む人々は緊急的に、避難所、衛生製品、と生理用品、飲み水と食糧を必要としている。激しい降雨は続いているため、状況は悪化している。被災地域の住民は避難しなければならなかった。
現在では、緊急人道的支援を必要としているのは245世帯ある。被災した人々は深刻な状況に直面している。家には電気がなく、飲み水や基本的な食糧や衛生製品がないからだ。すべての家財道具は損傷し、つまり人々は食事を用意したり、基本的な衛生状態を保ったりなどの日課が行えなくなっているからだ。
激しい降雨により起こされた洪水のすぐ後で、赤十字のチームは現場で、地域と国の保護救援サービスとともに状況評価をしている。彼らは共同して被災民と、その緊急状況下での基本的ニーズの予備リストをつくった。先に示されたように、被災民(245世帯、1100人の受益者)のニーズは複雑で、十分な量の食糧、飲料水、毛布、ジェリー缶(燃料などを入れるための19リットル缶)衣類、ゴムブーツ、レインコートが供給されることを必要としている。
受益者のグループの年齢と地理的位置は以下のように分類される。
図はhttp://www.reliefweb.int/rw/RWFiles2010.nsf/FilesByRWDocUnidFilename/MUMA-7ZN46F-full_report.pdf/$File/full_report.pdfを参照ください。
この事業で到達されるべきすべての人民のうち、3パーセントの人が障害を持っていて、7パーセントの人が慢性的に病気である。