ハイチ被災者へのシェルターが不足

ハイチ被災者へのシェルターが不足
情報源: Reuters – AlertNet
2010/03/05
* 何万人もの人がいまだ仮設シェルターに入れていない
* 迫ってくる雨季がこれらの人たちを不安に追いやっている
ハイチの地震が起きてから約2ヶ月が経っているが、救援活動が思うように進んでおらず、いまだに多くの人が非難テントや雨風を防ぐ防水シートを受け取れないでいる。
結果、人間の尊厳が失われつつあり、4月には雨季が到来することも重なって、貧困や病気が広がる可能性がある。
現地で活動しているGadenne氏によると、「非難キャンプを訪れても被災者は何も持っておらず、テントや防水シートさえなかった。しかも、彼らには後に救援物資が提供される保証もない状況だった。」と語っている。
1月12日の地震から、配水や配給システムは改善されつつあり、商業やビジネス、政府機関も再開し始めた。
また、キャンプも改善し始め、多くの家族がテントで生活したり、電柱のような柱と柱の間に防水シートを張って屋根を作ったりしている。
連合国は、4月までに地震で家を失った全ての人々に仮設テントなどを提供することを目標としている。
現在は、何万人もの家族が仮設テントを提供されていないため、天気によって大きな影響を受けている。水曜日に一晩中雨が続いたが、そのときも彼らは夜のなか雨宿り出来る場所を探し回り、何時間も立っていなければならないような状況だった。
仮設キャンプ地でも、雨季が来れば様々な問題が起こると予想されている。そのため、人々は政府からの指示や救援グループからの手助けもなしに自分達が安心して住むことの出来る家を探し回っている。
政府や連合国は、脆弱な非難キャンプ地から人々を移動させようとしており、5つの可能な解決策を主張している。
・ もし、自分の家があまり被害を受けていなければ、自分の家に帰らなければならない
・ 家が崩壊している場合は、その場所に新しくシェルターを作る
・ 被害を受けていない土地に親戚がいれば、そこの移動する
もうすでに60万人の被災者はこのいずれかを行っている。
他の2つの選択肢は、あまり望ましいと思われいないが
・ キャンプ自体を改善し、質を向上させる
・ キャンプに住んでいる人たちを別の地区に移動させる
この5つである。
都市の郊外に新しく5つのキャンプ地ができる計画があるが、どこに作るのか、どれぐらいで被災者の人たちが住むことができるのかなどの詳細については全く知らされていない状況である。