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中国大統領は、洪水や干ばつに備えて、水システム整備の効果的な運営を公言

中国大統領は、洪水や干ばつに備えて、水システム整備の効果的な運営を公言
情報源:Government of the People’s Republic of China; Xinhua News Agency
2009.3.20
中国は、トルコで行われている世界の水フォーラムの最中に、効果的な水システムの整備とその利用について述べた。これは、水による感染症の減少や、洪水や干ばつへの対策につながるとしている。
洪水や干ばつは、人間にとって一番深刻な自然災害であると、水資源局のChen Leiは言った。また、アジアは、これらの自然災害の被害を最も受けている国のひとつとなってきている。
アジアは、他の大陸と比べても、洪水や干ばつ、その被害者の数が多く、経済にも深刻な影響を及ぼしており、それは、世界全体のおよそ40%に値する。
水システムの効果的な経営とその利用、または人々の生活の安全保障や安定的な社会経済の向上は、世界の注目を集める問題であるだけでなく、多くの国が直面している課題である。
中国は、深刻な洪水や干ばつの影響を受けやすい国である。1949年に中華人民共和国が建国されてから、50の大きな洪水と17の深刻な干ばつの被害にあった。
Chen氏は、洪水・干ばつ対策や感染症減少における今までの成功例をスピーチで紹介した。
中国は、近年、効果的な方法をとってきた。洪水の制御から洪水の管理に切り替え、また、干ばつに関しては、偏った対策を行っていたのを、都市や農村、環境にも配慮した複雑な対策をとるようにしている。
中国政府は、洪水・干ばつ対策に大きな関心を持っており、これらは市民の生活を守るうえで重要かつ、緊急の課題であるとしている。
中国は、洪水の制御や干ばつ軽減システムを含めた、先導的な枠組みを作ってきた。
設備も改善され、中国は、28万キロにも及ぶ堤防を、洪水対策のために完成させた。また、洪水制御システムや干ばつへの緊急システムも設置し、今では、全ての州と4/5の郡や都市に干ばつ時の緊急援助プランがある。
国は、洪水の警報と予報にも力を入れ、34,000カ所の降水量観測地と86,000カ所以上の洪水報告所が建てられた。
洪水の季節になる前に、洪水制御・干ばつ対策のそれぞれのトップがこれらの災害に対する緊急計画を立てる。そして、洪水の季節になると、24時間体制で、システムの実行を厳しく行う。
1949年から、洪水の制御から得る直接的な経済利益は5,400億ドルに達した。これは、1億6,000ヘクタールの農地や牧畜地を守ることができ、271万ヘクタールの農地・牧畜地を毎年浸水から救うことができているからだとした。
水の供給も安全である。1991年から、干ばつの被害に遭った3,140万ヘクタールの灌漑設備に取り組んだ。これは、3,941万トンの穀物を守ってきた。また、毎年2,436万人の人々が飲み水にアクセスできるようになった。
中国大統領は、地球温暖化によってこれから来るだろうと思われる急変した災害に対処できるような対策も必要だとした。また、中国の急速な経済成長で、新しい問題も起こってくるのではないかと答えた。
Chen氏は、第5回目のWWTへ中国代表団を引き連れていく。これは、世界的にも水関係のイベントでは最大のものであり、世界中から政治家やNPOなど25,000人の参加者が集う。
このフォーラムは、月曜日から始まり、貯水や水の制御、供給に関して意見交換を行う。