流血のダイヤ・金・銅

映画「Blood diamond」の上映が始まったが、鉱山で働く百万人を超す子供が死や大怪我の
危険に面し、学校にも行けないでいる。シエラレオネは「Blood diamond」の舞台で、ダイヤ
モンドを含む鉱物の危険な採掘作業のために、子供たちが日々搾取されている国のひとつ
で、これらの国は世界中に50以上ある。
◆ニジェールやブルキナファソのような国のアフリカのサヘル地域では約20万人の子供達が
小さな金や鉱物の鉱山や採石場で働いており、この数はこの産業全体の労働力の3分の1
以上に当たる。
◆コンゴ民主共和国では、約4万人の子供達が地下深くでダイヤモンド、金、銅、コバルトを
含む鉱物の採掘業を行っている。
◆フィリピンでは1万8千人近くの子供達が金、銀、銅の採掘業に関係している。
鉱山労働は最も命の危険がともなう児童労働のひとつであり、たった5歳の子供が耐えがたい
状態で長時間働いている。子供達は崩壊する危険にある悪い状態で建築された鉱山で深い
地下で何時間も働かされた。彼らは川や洪水のトンネルに飛び込まされたり、小さな危険な
場所へ行くためにモグラのように使われている可能性がある。他数十万人が岩を粉砕・運搬、
鉱石を加工したりして、鉱山のまわりで日々を過ごしており、しばしば、大変に危険な鉱石を
扱ったり水ぶくれになるような熱や埃にさらされている。
鉱山業は地上でも地下でも全ての子供達の権利を侵している。鉱山の身体への危険に加え
て子供達の健康は重金属に汚染された土、水や空気によりとても悪くなっている。子供の鉱
山労働者は学校に行けず清潔な水を飲むことが出来ないため健康管理が出来ない。孤立し
た鉱山の地域では周知のように広まっている暴力、犯罪、売春の恐怖が多く存在している。
セーブ・ザ・チルドレンの、搾取された子供たちのアドバイザーであるDaniela Realeの話:
「とても多くの子供達がいまだに世界中の鉱山でそのようなひどい危険にさらされているなん
て考えられない。非公式な鉱山があるところはどこでも自分の命、健康、未来に危険がとも
なっている子供達がいる。子供達は待てない。緊急活動は子供達が適切に鉱山の危険から
守られる事を確かめる必要がある」
セーブ・ザ・チルドレンは以下の事を求めている。
◆全ての政府が緊急問題として鉱山の子供労働者をなくすこと
◆鉱山事業は子供達が掘らされてなくて彼らの周りの鉱山で確実に守られるよう意味の
ある実用的な対策を講じること
◆鉱山会社は仕事状態や非公式な鉱山を含む家族の暮らしを改善するために積極的に
支援開始をすること
情報源:セーブ・ザ・チルドレン国際連盟
原文URL:reliefweb.int
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