スリランカ:洪水と地すべりの情報 広報 NO.1

国際赤十字・赤新月社連盟の任務は、人道の力を結集することによって、弱い立場の人々の
生活を改善することである。連盟は、世界で最も大規模な人道主義の団体であり、何百万人と
いうボランティアの人びとが、185カ国で活動している。
要約
この広報は、あくまでも参考情報として利用していただくために発行されており、現在入手可能な
情報を反映している。連盟は資金、もしくは、今回この活動のために、援助者からの他の支援を
求めていない。
2007年1月半ば、北東季節風によってもたらされた豪雨は、スリランカのいくつかの地区で、
深刻な洪水と地すべりという結果をもたらした。国の災害管理センターは、今までに18人が死亡し、
約25,000人もの多くの人々が、極度の悪天候によって被害を被ったと発表した。
豪雨に襲われた、2つの劣悪な地区は、ハムバントタとヌワラ・エリヤである。2007年1月の
豪雨は、2006年12月にすでに洪水が襲ったこの地方に、さらなる被害をもたらした。
情報は、現在の被害が、2006年12月に報告されたものを上回っていると示した。
状況
今シーズン、北東部季節風雨は、スリランカのいくつかの場所で、人間の暮らしと、農産物への
被害をもたらした。これは、前年の季節風と比べて、異常である。季節風の状態と季節風の流れ
の妨害の結合は、特に、スリランカの中央と南部地方にわたり、豪雨を引き起こした。そして、
深刻な地すべりと洪水を引き起こした。中央、南部、東部地区の中で、特に、ヌワラ・エリヤと
ハムバントタ地区は、被害を被った。国の災害管理センターは、報告日の前の週の間に、
90,000人がこの豪雨によって被害を受け、18人が亡くなり、約25,000人が、彼らの住居からの
退去を強いられた、と報告している。
地すべりによってもたらされた18人の死は、ヌワラ・エリヤ地区から報告された。地すべりは、
18,383人に、住居からの一時的な退去を強いた。国の中央高地に住む、地すべりによって
被害を受けた、もう2000人は、現在、救援物資の供給を遮断されている。
ヌワラ・エリヤ地区は、その高い海抜(海抜1,990メートル)のため、絶えまない、最も高い
年間平均降雨量がある。
ハンバトタ地区での2007年1月10日から起こっている豪雨は、小川と河川の土手が決壊し、
灌漑用の貯水池が氾濫したので、深刻な洪水を引き起こした。1月13日、この最悪の状況の
中で、5,815人は異なった地区の場所に設置された、避難キャンプに移らされた。
さらに、2006年12月、ハムバントタ地区では、激しい降雨によってひどく被害を受けた。貯水
タンクと貯水池は氾濫し、それは、この地域で、深刻な洪水を引き起こす結果となった。1,000人
近い人々は、去年の終わりに、7箇所のキャンプの中で、その地区の学校とコミュニティーセン
ターに設置された避難所に移らなければいけなかった。2007年1月の豪雨は、以前に洪水で
悩まされている地区へ、さらなる被害をもたらした。
ハムバントタの平坦な地形は、自然に洪水が起こる傾向がある。高地からの川が、この国の乾燥
地帯に位置するこの地区で出合うためである。このためこの地域では、降雨がないときでさえ
鉄砲水が起こる。
ハムバントタでは、井戸とトイレのような水と衛生施設が、ここ最近の2度の洪水事故によって、
ひどく被害を受けた。井戸は、被害を受けた地域で最も重要な飲み水としての資源であり、
緊急に浄化される必要がある。
他の地区での今回の状況はそれほど深刻ではない。アンパラ地区の政府代理人は、この地区で、
約4,000人が洪水による被害を受けたと報告した。これは、2007年1月16日に、その最悪の数字に
達した。被害を受けた人びとのための緊急に要する必需品は、政府によってあてがわれ、
人道主義団体からのさらなる供給支援は、要求されない。
情報源:国際赤十字・赤新月社連盟
原文URL: reliefweb.int
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