インドの津波被害者の女性達が生活のために腎臓を売る

ニューデリー(DPA):月曜日のニュースによると、2004年12月の津波の影響により、貧しい
暮らしを余儀なくされたインド女性達は、生活のために腎臓を売っているということだ。
地域税務官による質問の時に、Tsunami Nagar (仮設住宅)のおよそ35人の女性が
腎臓を売っていることが判明した。」と、南タミル・ナードゥ州ティルヴァッルール郡の職員の
Ranvir Prasad はインディアン・エクスプレス紙で述べた。
Prasad 氏は、地域公務員の MS Sangeetha 氏が Eranavur というタミル・ナードゥの州都チェンナイ
から7キロのところにある仮設住宅で16人の女性と話しところ、彼女たちは、仲介人に腎臓を売った
と語った。仲介をした中年男性達は、臓器を取り除く手術をするために女性達をチェンナイやマドゥライ
のような都市に連れて行った。
「チェンナイ警察は臓器仲介人や勧誘者に気づかれないよう、極秘に捜査を開始した。」とPrasad 氏
は述べた。
女性たちは、腎臓一つにつき最高10万ルピー(2,256ドル)と言われ、実際は半分以下しか支払われな
いことも多く、不十分な術後手当てのために病気になったケースもあるとPTIニュースは、匿名職員の
証言を伝えた。
女性たちは、他に生きる手段がなかったので、腎臓を売らざるをなかったのだとSangeetha 氏 に語っ
た。
彼女たちは、建てられた仮設住宅は海から遠すぎて、以前のように海辺で魚を売れないのだと言った。
男性たちもまた、同じ理由で漁をやめ、飲んだくれており、家族の借金を返し家計を成り立たせるため
に女性たちが圧迫されている。
タミル・ナードゥ漁師協会のリーダーである、Maria Selvam はこう言う。「以前は、1人か2人が臓器を
売っていたが、今は毎週およそ2人が腎臓を売っている。」
タミル・ナードゥの特別復興委員が日曜日に緊急会議を開き、津波被害者のための永久的な住宅の
建設と割り当ての迅速化を決議したとPrasad 氏は述べた。
2004年12月の津波のために、タミル・ナードゥでは7,996人ガ死亡し3万5000人以上がホームレスと
なった。最近、州政府より出された情報によると、約3万7000軒の恒久住宅が生存者のために建設
予定なのだそうだ。
公式の推定によると、インドの海岸地域で津波のために1万749人が死亡し、百万人がホームレスと
なった。
情報源:Deutsche Presse Agentur (DPA)
原文URL:reliefweb.int
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