浄水機が地震の被災者に

【Slamet Susanto ジャカルタポストBantul】
可動式浄水機が2ヶ月前に運転を開始するまでは、多くのImogiri、Jogangan 住民は、近くの川で
水浴びすることを余儀なくされていた。5月27日の地震により井戸が枯渇してしまったからだ。
不衛生な水を調理や入浴に使用するため皮膚病や下痢が蔓延していた。
しかし、現在住民は、ジェネラルエレクトリック社から寄贈された215万ドルの2台の浄水機のお
かげで十分な水を得ることができるようになった。ImogiriのSiluk橋で稼働中のこの浄水機は、清
潔な水を1日に320万トン供給することができる。
浄水機の操作技術グループのチーフであるHadianto氏は、「これで十分な水の供給ができます。
多くの住民が飲料用としてだけでなく入浴用としてもこの水を利用しています。」と述べた。
Hadianto氏ほかジョグジャカルタからの6名のチームのメンバーは、近くの川の水を利用するこ
の浄水機のために待機していたのである。同機は先の2ヶ月間を試用期間として稼動していた
が、土曜日に地元自治体に引き渡された。
「2台の浄水機は津波の後、Nanggroe AcheDarussalam で約10ヶ月間、数千の住民とボランティ
アスタッフへの水の供給のために利用されていました。そして今回、浄水機は水を必要としている
地震の被災者のため、ジョグジャカルタに移されたのです。」とGE社マーケット開発部長のHasto
Kristiyanto氏は述べた。また、同氏は「私が観察したところでは、多くの井戸がかれてしまっており、
たとえ水が残っているとしてもO-157やその他の危険な物質に汚染されています。」と付け加え
た。
また同氏によると、GE社は今後3ヶ月間浄水機の稼動に責任を持ち、その後は、状況および必
要性をみて検討し、引き続き、住民が水を必要とするならば、地元の公共事業局が担当すること
になるとのことである。
住民に水の必要性がなくなれば、浄水機は必要なときにいつでも使えるように待機させるとも
Hasto Kristiyanto氏は述べている。
浄水された水は、地元住民だけでなくJetis, Pundong, Gunungkidulなどの地域の人々にも利用さ
れている。
Joganganから6kmはなれたPungdong, Seloharjoに住むSarinemさんは、「浄水機が長期にわたっ
て稼動することを望んでいます。」と話した。
情報源:ジャカルタポスト
原文URL: reliefweb.int
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