メキシコ湾岸の子供達を励ます

12歳のDanshawn君はライトブルーのナイキのリュックを受けとった時、中に入っているものをじっと見ると笑顔がこぼれました。「クマのぬいぐるみと、文房具とラジオとトランプだ。」と言います。
先月、Mercy Corpsスタッフは中心都市であるニューオーリンズにあるJames Singleton Charter Schoolに通うDanshawn君と彼のクラスメイト数百人にこのリュックを配給しました。ハリケーンで荒らされたGulf Coastを越えたところに位置するこの学校では、この団体が年齢に適した玩具と勉強道具、その他いろいろなものが入った一万五千個ほどのリュックを配給しました。
ポートランドとシアトルのボランティアの人達によって詰められたナイキのバックはカトリーナとその余波に襲われたメキシコ湾岸地区の子供達を支援するためにMercy Corpsが行う支援活動の一部です。
子供達を励ますこのプログラムでは両親や先生、そのほか子供達に関連した仕事をしている人々に対し、ハリケーンと大洪水による子供の心の傷をどのように癒していくかという訓練や課題が与えられました。私たちは、若い人たちが感情を調べ、文化活動に参加するための支援もしています。例えばミシシッピ州にあるGulfportの舞台芸術団体に寄附をしたり、大洪水の影響で使えなくなった楽器を取り替えたり、ニューオーリンズのコミュニティーセンターや学校(Danshown君の学校を含む)で「ドラムサークル」を主催したりしています。
James Singleton Charter Schoolのほとんどの生徒はニューオーリンズを守る堤防が破壊された際、この州の半数もの世帯が4フィートの水で浸水してしまったため全てを失ってしまいました。6ヶ月経った現在でも子供達は精神的につらい時間を過ごしています。
数学の教師であるNathaniel Langはこう言いました。
「全てが初めてのこと……。」
「でも慣れたことはたくさんあります。」と。
Danshawn君は家族とテキサス州へ疎開した後、二度と故郷を見ることはできないと思っていました。しかし、戻って隣人が変わってしまったにもかかわらず11月に6年生のクラスが始まりました。「大丈夫だよ。でも昔の学校に戻ってほしいよ。」と言います。
何千も寄贈者のおかげでDanshawn君のような輝く笑顔を持ったGulf Coastの子供達は助けられました。リュックを手にして中に何が入っているか考えるのが楽しみだと言います。「ラジオはもちろん使うよ。いとこはトランプを使うだろうな。僕は課題のためにこの文房具を使うよ。」
「テディベアはどうするんだい?」
「テディベア?」と聞き返すと「飾りに枕元に置いておくつもりさ。」と言いました。
今日、あなたはDanshawn君のようなカトリーナや世界中のその他の災害のなかなか消えない余波から回復する子供達をGive for Kidsプログラムに参加することで助けることができます。月々の寄付によって、周囲の環境が崩壊されてしまった子供達を助け希望を与えたいと思います。寄付額は選ぶことができ、いつでも変更することができます。本日あなたも参加してみませんか。どうか継続したご支援をよろしくお願い致します。
原文URL: http://www.reliefweb.int
情報源: Mercy Corps
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