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シムルエ島(Simeulue)の地震

カレン・デイビス(Karen Davies)報告―バンダ・アチェ情報通信担当役員
リヒターの地震計目盛りでマグニチュード6.7の地震が木曜日、現地時間午前8時55分インドネシアのシムルエ島を揺さぶった。30秒以上揺れ、震源地はニアス島のシトリ(Sitol)山の北西111km(70マイル)の海中で震源の深さは30kmである、とジャカルタのインドネシア気象地球物理学協会が発表した。死傷者や被害の直後の報告はなかった。
今回の地震は3月にニアス(Nias)島を襲い1000人の死者をだし、シムルエ島の主要な町、シンガバング(Singabang)を広範囲にわたり壊滅した破壊的地震以来、この地方最大のものである。
コンサーン・ワールドワイド(Concern Worldwide)は2月以来シムルエ島で活動しており、12月の津波で破壊された道路や橋を修復している。また多くの家屋は倒壊し住居不可能であった為、住居問題にも焦点をあて、4部屋あるサンプルハウスを建てた。家は地元の建築家が設計し木材とヤシの葉を使い、雨季の間水浸しになるのを防ぐため脚柱のうえに建造されており、換気のために2側面が開いているもので、伝統的建築手法と自然材料を使用することでその地方でいつおこるかも知れない地震に耐えうるようになっている。
今朝の大きな地震はサンプルハウスの強度と弾力性を試したこととなった。その家屋は現在11人の救援作業員チームの事務所として使用されており、地震が襲った時はポーチでミーティングの最中であった。
コンサーンのプログラムコーディネーター、アンディー・フォックス(Andy Fox)は,「今朝9時頃大きな地震が島を襲った。すべてのものが左右に揺れ、その揺れは30秒以上続いた。我々はポーチにいたが家は横揺れを始めた。私が感じたなかで一番長く強い地震だった。全員外へ向かったが、建物はヤシの葉で葺いた屋根の木造家屋だったのでそれほど怖くはなかった。もし倒壊したとしても軽症ですむが、コンクリート家屋の中であれば重い怪我を負うだろう。」と述べた。
コンサーンは24ヶ月にわたって島に800棟の住宅を建築する計画であり地元住民が家の必要性について協会と話し合う場所として参加型農村アセスメント(Participatory Rural Assessment(PRA))の建築に着手している。コンサーンの家の設計に対して肯定的な反響があり,今日の地震はそれが持ちこたえるということを証明してみせた。アンディー・フォックスは、「感動的だ。損傷は全くなかった。マグニチュード6.7以上の地震にも耐えるという自信がある」と述べた。
原文URL:http://www.reliefweb.int
情報源: コンサーン(Concern)
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