ピースウィンズ・ジャパン救援チーム、甚大な被害を受けたバニャック(Banyak)諸島で救援活動

ピースウィンズジャパン(PWJ)はバニャック諸島の被害者に第一次の救援食料物資を配給した。99の小さな島々からなるバニャック諸島は、現地時間3月28日にスマトラ島の沿岸を襲ったマグニチュード8.5の地震震源地の近くに位置する。5人のPWJスタッフは4月2日午後、20tあまりの水、麺、いわし缶、防水シートなどの緊急物資を10tボート2隻に積み込みムラボー(Meulabon)市を経ち翌日バニャック諸島に到着した。
「われわれは現地に緊急食料物資を配給できる一番の国際組織であり、バニャック諸島はよりいっそうの関心と緊急援助が必要である」、とPWJスマトラプロジェクトのリーダー、キャメロン・ノブル(Cameron Noble)氏は語った。PWJスタッフによると、2mの津波のため海水が内陸にまで押し寄せ、海岸近くの住宅地は水が引かず住民達は帰れない状態であるという。普段、バニャック諸島の住民はニアス島から日常必需品や食料を購入しているが、ニアス島は深刻な被害を受けバニャックへの物資調達ができず、諸島の状況を悪化させる恐れがあるということである。また、海水が家庭用真水井戸に浸透し塩分濃度が高くなっているということが判明したという。にもかかわらず、地元の人々はPWJによる真水の配給があるまではその水を飲む以外になく、汚染されているため煮沸しなくてはならない。
救援を拡大するためPWJは集めた情報を2度目の地震の救援活動を行っている他の国際機関と共有し救援活動を調整していくつもりである。
バンダアチェとムラボー市を基地としてPWJは2004年12月26日に起こった津波の被害者を救援している。
原文URL:http://www.reliefweb.int
情報源:ピースウィンズ・ジャパン
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