月別アーカイブ: 2005年3月

インドネシア政府は外国のNGOの活動を制限しない声明を発表

インドネシア政府は、外国のNGOの活動を制限しないことに決めた。NGOがそれぞれの活動や財政を明らかにすることを条件に、アチェ州での彼等の津波緊急支援を制限しないことをインドネシアの大臣は月曜日に発表した。
支援国とNGOがアチェの復興のために、より多くのお金を貢献するだろうとの推測から政府は、外国のNGOの活動を制限しないと決議した。Kompas Cyber Mediaによると、人々の社会福祉と貧困削減に取り組む調整官であるAlwi Shihabは以下のことを言っている。
 「私達はNGOの活動を制限したり止めさせたりしない。しかし、彼等の専門分野、彼らが集めた資金、復興段階で彼等がどのような活動をする予定かということを分かりやすく示してほしい。」
次の2日以内に、政府は公式的にその決議について、NGOに知らせる予定ですと彼は付け加えた。
政府は、3月26日にアチェへの支援を緊急段階から復興段階にスケジュール変更する予定である。スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領はNGO等の組織が支援することを許可
したが、主権を確実にするために外国の軍隊には3月26日までに去るように頼んだ。
原文URL:http://www.reliefweb.int
情報源: 新華社通信
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洪水で1万人以上が家を失う

アンゴラ北部のクワンザ・ノート(Kwanza Norte)地区での洪水によって、避難するところもなく、マラリアや下痢といった病気に対する整った環境のないというところにいる人々は少なくとも1万人に上っている。
被災地区から撤退している国連のチームによると、MINARS (Ministry for Assistance and Social Reintegration)の支持を得た地方政府が、地域への緊急支援の運営をしていたが、人々は未だに被害を受けやすい状態のままである。
「私たちは広範囲に影響を与える結果となったこの大きなスケールの災害について話しているのではありません。まだ緊急ニーズに対応できていないことを話しているのです」とOCHAのTransitional Coordination Unitでシニア現地調整員をしているマシュー・オリンズ(Matthew Olins)は言いました。
「幸いに、今までにコレラの事例は報告されていない。しかし水によっておこる皮膚感染や下痢、マラリアの発生増加させる結果をもたらしうる状況は続いている」と彼はIRINに言った。
この地域は通常の雨期よりも激しい雨に悩まされた。12月中旬と1月末の雨によって、312軒の家が壊され、1140人の人々が住むところを失ったと報告された。
つい最近のことでは、3月11日の豪雨で、769の家が破壊され、更に1799の建物が住めなくなってしまった。その上、約9965人の人々は避難するところがないままである。
「私たちは自分たちが訪れた場所以外は信用のおけるデータ、確かな数字を確認することはできない」オリンズは言った。
彼はさらに人々が隣人や家族と住んでいたり、テントを張ったキャンプや仮設の避難所の仮の住まいに住んでいると言った。
ルアンダ(Luanda)の北部にあるBengoでの豪雨によって、クワンザ・ノートにあるドンド(Dondo)のおよそ南30�に位置するMassanganoで4000人もの人々が家を失った。地方事務所と州のメディアはこの報告したこの出来事が、また関心事をもたらした。
ドンドの地方行政と州政府は上手く協力しているが、支援のための人道主義的パートナーも必要であるとオリンズは述べた。
「とても明るい兆候の一つは、政府が自分たちの資源と能力を信用できると考えているにも関わらず、外部の支援の余地もあると考えていることです」と彼は指摘する。
「食べ物、薬、医療品、蚊帳、日用品やその他食糧品以外の物は、2、3日中に必要なものです。特に大変淀んだ水のなかで、避難する所もなく暮らしているたくさんの人々のために与えられる蚊帳は、緊急に必要な物です」彼は加えた。
「2、3週間後には水が引いて、干上がってしまうことが想定されています。そのため人々が家を再建するのに、波形鉄板が必要になってくるでしょう。最終的には、たくさんの農地が洪水でダメになってしまったから、農機具や種が必要となってくるはずです。」とオリンズは言った。
原文URL:http://www.reliefweb.int
情報源: IRIN
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インドネシア:ツナミ・ソング ―歌うことは子どもたちを癒す―

津波の被害に打ちのめされたインドネシアのアチェ(Aceh)にある村、そこの仮校舎の中で子供たちは座ってアルファベットを読み上げている。そのなかに“津波の歌”を歌いたいと先生に言うため立ち上がった12歳の少年がいた。彼は優しく穏やかな声で歌い始めた。その歌は彼の村を押し流した波のこと、子供たちと離れ離れになった母親たちのこと、そして“何もかも洗いざらい持っていかれた”ことを歌っているものだ。
しかしその言葉は破壊や破滅ということだけを表すのではない。その歌は亡くなったすべての人の冥福を祈るということ、今こそ苦しんでいるすべての人がお互いに助け合うときだということを語った。
部屋の中で子供たちは泣き出し、先生たちも泣き始めた。しかしその部屋の雰囲気はゆっくりと変わっていった。一人の少女がある愉快な歌を歌いだすと、みんな泣き止んで笑い出したからだ。「この様な子供たちにとって、非常に大切でした」とアミー・ワクテル(Amy Wachtel)は言った。彼女はインドネシア、アチェのIRC(国際救済委員会)で児童保護のコーディネーターをしている。「このことは子供たちが笑ったり泣いたり、サポートを受けたりできる安全で、快適な場所を作ることの大切さをあらわしています」
12月の壊滅的な地震と津波を受けて、IRCはアチェ地方で被害を受けた沿岸の村の子どもたちを癒していく過程を支援する「場」を設けている。その目的は子どもたちが正常な状態を取り戻す活動に携わることができる、きちんとした環境を作ることである。
しかし、これは簡単な課題ではない。「危機的な状況によって心に傷を負った子どもたちは、多くの場合ふさぎ込んでしまいます」とワクテルは言う。彼女によると、彼らを引き出すためには、教育者がリクリエーションや独創的な表現力を学習活動に取り入れていかなければならないという。アチェでIRCはこの過程を導く年長の若者を巻き込んでいる。
IRCのチームはカラン(Calang)の被災した海側の町で、チャイルドフレンドリーセーフスペースをすでに展開させている。そしてそれと同時に身元の確認と、家族とはぐれてしまった子どもたちの登録を行っている。チームは彼らが行方不明の身内との再会できること、しばらくの間子どもたちが最良のケアを受けることができるよう、保障することを働きかけようとしている。
小さな男の子が自分の歌を歌ったというナガン・ラヤ地区で、IRCは先生達の手助けも同様にしている。「先生達と生徒達の苦しみに対応できるように、私達は先生達を支援しています」ワクテルは言った。「両方の傷つきやすくなっている子供たちが発する悲しみや苦しみのサインを認識し対応することが、よりよい癒しの環境を作るということにつながるでしょう。」
原文URL:http://www.reliefweb.int
情報源: 国際救済委員会(IRC)
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インドネシアでの生徒に伝える自然災害の対応の仕方

インドネシアでの防災教育
インドネシアの教育省は、昨年12月に津波の被害を受けたAcheのような自然災害が発生しやすい地域に、自然災害予防プログラムを学校教育に取り入れることを計画している。
小中学校教育部門の長官Indra Djati Sidi は復興中の地域を除いて、政府が地元の人々に災害の備えについて教育を行い、災害後遺症のトラウマ治療のための施設を置くと話した。
「その津波のあとに残ったのはある疑問点だった。それは、地理的に災害に対して脆弱なインドネシアでは、地震や洪水、その他の災害から未然に身を守る方法について、いかに生徒に教えるかというカリキュラムの取り入れ方だ。」と彼は火曜日のジャカルタポストで話していた。
そのプログラムは現在インドネシア開発計画委員会で協議されている基本計画の一部である。
Indra のオフィスは2002年のBengkuluで起こった地震のあと、被害を受けた地域の先生や生徒への教育を開始していた。
「現在、国レベルで実行していくつもりです。例えば、どのように災害を予測できるか、どのように自分の命を守るかなど、先生や生徒を教育していく予定です。」と彼は話し、「トレーニングするということは繰り返し反復練習することであり、警報のサイレンやベルをよく覚えておける」と続けた。
「そういったサイレンを聞くと、すべての財産などをおいて、まず自分の命のために避難するということにつながればと期待を寄せている。そして、津波や地震、洪水などの災害が起こりやすい地域の生徒に知識を分け合っていくつもりである。」
政府関係機関によると、2,000棟もの校舎が全壊した一方で、生徒約86,000名、先生約1,800名と地元の教育関係者231名が死亡したり、行方不明になっている。
アチェ州に住む330,000人以上の生徒は12月26日に発生したインド洋大津波で直接的な被害を受けた。
「私たちはいま、国家試験を設けるかどうかについて検討中である。おそらくは、学校を基にしたテストや各地域でのテストになるだろう。決定の前に私たちは学校について協議する時間をとるつもりである。」と話していた。
原文URL:http://www.reliefweb.int
情報源: 新華社
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