アフガニスタン・イラン:バム地震でのアフガン人生存者の帰還が続く

カブール(IRIN)―木曜日(1.15)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は12月末にイラン南西部の町バムで起きた壊滅的な地震で生き残った400人以上のアフガン人が火曜日に本国へ帰還したと述べた。
「11台のバス、5台のトラックと4台のトレーラーの車列が171人の男性と79人の女性と165人の子供を乗せて前日にバムを発ち、マリク(アフガニスタン西側イラン国境)でアフガニスタン国境を越えた。」UNHCRの報道官であるPeter Kesslerは木曜日にIRINに語った。ほとんどの人達はカブールでの不確実な未来に向かっていると報告された。
生存者の多くは地震によって傷を負い、またその多くは愛する人を失っていたとKesslerは言った。「両親と兄弟姉妹全てを地震で亡くした8歳の男の子は、おじの1人と一緒にアフガニスタンへ戻ってきていた。」
伝えられるところによると30,000人が亡くなったともいわれるこの壊滅的な地震によって何人のアフガン人が死亡したのか正確な数字はわからない、とUNHCRは言った。
しかしあの地震が起きた時、様々な調査から3,300人の登録されていたアフガンの難民がバムの地元住民の中で生活していたとされる。
これらの最も新しいバムからのアフガン人の帰還者達以外に、ここ何週間で何百人ものアフガン人の生存者達が自力でアフガニスタンへ戻ってきた。彼らの多くは愛する人達の遺体と共に。
地震によって影響を受けた約300のアフガン人家族の帰還を支援したとUNHCRは1月2日に発表した。彼らの多くはこれまで最大の被災者数を出しているファラーという西部アフガンの地域に戻ったとUNHCRは述べた。
帰国するアフガン人から通常徴収していた一人当たり約4USドルの帰還料を、慣例に反して、イラン当局が放棄することに同意したと国連高等難民弁務官事務所は述べた。
「帰還する難民は通常の交通費補助に加えて50%の割増金を受け取った。」とUNHCRの報道官は述べた。
他の帰還の車列は数日のうちにバムを発つ予定になっており、UNHCRはバムに住んでいたアフガン難民から256のあらたな帰還要求を受け取ったと述べた。
Abdul Hafizという西部の町ヘラートの旅行代理業者は、彼が会った難民達は大変な精神的打撃を受けているようだったし、地震のためにとてもわずかな所持品しか持っていなかったとIRINに述べた。帰還者がカブール行きのバスに乗り換える時その何人かと話した彼はと言った。「彼らは愛する人を失ったという悲劇をとても悲しんでおり、どこへ行こうかというはっきりとした見通しを持っていないものも多くいた。」
今年これまでに1,000人以上のアフガン人がUNHCRとアフガン政府共同で促進している帰還事業によってイランから戻ってきている。
原文URL:
http://www.reliefweb.int
情報源:国連人道問題調整事務所 統合地域情報ネットワーク(UNOCHA IRIN)
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