国連人権高等弁務官事務所は2004年に5480万ドルを要請

ジュネーブ(国連情報サービス)―― 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は来年の活動と組織強化を続けるために5480万ドルの支援を求めている。
OHCHRの2004年度年次支援要請は12月8日ジュネーブで行われる国連加盟国の会合に公式に発表されるもので、人権委員会やその他の人権条約の准守を監視する委員会などの国連の人権関連諸機関の支援、地域や国のレベルでの活動、新たな人権侵害への対応、情報技術や職員の安全などのOHCHRの組織の強化、などの領域にわたっている。
前文において、人権高等弁務官代理のBertrand Ramcharanは、OHCHRの短い歴史のうちで最も困難な時期のひとつに今年度の要請が重なった、と言っている。
「我々の挑戦は危機に直面しても活動を維持してきたことであり、変化の時期にも進歩し続けることによってセルジオ[ヴィエイラ デ メロ]を追悼することである。それは組織を強化すること、焦点をより鋭くし優先事項を明確にし、組織を能率化し効率化すること、フィールドの方針を改善すること、内部の管理体制を改善すること、などに対する彼の取り組みを継続していくことである。これらの改革は、個々の重要な要素を統合させる総合的な人権プログラムを推進していくという、我々全体の目標に寄与する。」と高等弁務官代理は書いている。
これまでの拠出国の寛大な貢献に事務所は感謝しており、今後もこれらの支持や支援が続いていくことを期待しているとRamcharan氏は述べた。OHCHRは昨年の要請で決定した管理体制と活動の目的を達成するにおいて相当な進歩を遂げてきた。厳密な計画や分析や優先順位検討によって、来年度の非通常予算の要請額は2003年と比較して12パーセントの減少という結果がもたらされた。
国連の通常予算以外の任意拠出金はOHCHRにとって特に重要である。なぜならそれらはOHCHRの全予算の3分の2以上を占めているからである。Kofi Annan事務総長は、2004年から2005年の期間にこの事務所のためのより多くの通常予算を国連総会に要請した。OHCHRは次の国連予算年には2710万ドルを得る。
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