インドネシア洪水:OCHA状況報告書No.1

情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA)
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■インドネシア:OCHA状況報告書 No.1
OCHA 状況報告書 No. 1
インドネシア – 鉄砲水
2003年11月3日発生
このレポートはOCHAインドネシア事務所、スマトラ北部のSatkorlak PBP(災害マネージメント州コーディネート協会)、社会局、インドネシア赤十字社(PMI)、メディアを通じて提供された情報をもとにしたものである。
現状と損失
スマトラ北部
北部スマトラのBahoroktiku地域にある人気のあるBukit Lawang リゾートが鉄砲水に見回れた。数日間に渡る激しい雨と深刻な森林伐採が引き金となった洪水は2003年11月2日午後10時(地元時間)から11月3日午前1時までBahorokを襲った。山間部近くから流れるBahorok川とそれより小さな川が堤防を決壊し、居住地域と、オランウータンリハビリテーションセンターとして有名な地域にあった数十のゲストハウスを流し去った。
スマトラ北部の社会部と州災害マネージメントコーディネート団体Satkolakによると、5人の外国人を含む74人が死亡した。また200人が未だに行方不明中である。約100人が負傷した。洪水はTimbang Lanan村とBukit Lawang村に被害を与えた。当局は、今後流された木や岩、そして破壊されたゲストハウスの捜索が続けられるにつれて、死者数は増えるだろうと語った。
インドネシア赤十字社によれば、多くの遺体と負傷者は一番近いBinjai地区のDjulham Binjai 総合病院と北部スマトラ島州都MedanにあるAdam Malik 総合病院(Bahorokから約100キロ)へ搬送された。川に沿って住んでいた人々数百人が安全な地域へと避難し、現在はモスクやその他の公共施設で寝泊まりをしている。
洪水、泥土、木々や他の破片がこの地域を襲い、家屋400以上、モスク3箇所、橋8本、観光用コテージ5家屋が破壊されるか、もしくは被害を受けた。
ジャワ島中部
洪水はジャワ島中部も襲った。BanyumasとCilacapの2地域に洪水は押し寄せた。死者の報告はされていない。地元住民は洪水に対処できており、ほとんどが浸水した家に留まっている。600世帯が被害を受け、300家が浸水し、小学校1校が深刻な被害を受けた。
加えて、地滑りが11月3日Kebumen地区の郊外Ayah と Buayan地域で起こった。全体で10村が被害を受け、少なくとも115家屋と、橋3本、堤防1つが深刻な被害を受けた。また村々へと続く道路が使用不可能となっている。
国内の対応
スマトラ島北部では、警官250人と犬、兵士が木や泥土や破壊残骸の下に埋もれている行方不明者の捜索活動を行っている。
インドネシア赤十字社はDjulham Binjai 総合病院から救援チームの支援のために救急車2台が派遣された。もうひとつのチームも同地域で待機している。本日中に、赤十字社は被災した地元コミュニティに対して食事の支給のために公共台所を開始するための追加スタッフメンバーを派遣する。地元の赤十字社はジャカルタ本部へ正式に支援を求める。このレターはまたOCHAジャカルタへも複写された。
Satkorlakによれば、政府は(社会保健局を通して)は食糧(米、ヌードル、缶詰、食用油、塩漬け魚など)、衣服、毛布、遺体袋、灯油ランタン、医療用品などを配給した。
地元政府とSatkorlakはまた被災者にシェルターと共同炊事場を提供するために地元緊急対応所(POSKO)を開設した。Satkorlak、赤十字社、 POSKOによれば食糧と遺体収容袋、医療用品の追加支援が必要である。
ジャワ島中部
地元政府は被災者のためのシェルター探しのための対応所3箇所、4隻のゴムボート、4隻の繊維ガラスボート、必要であれば、村人を避難させる時に使えるよう20隻の手漕ぎボートを準備した。共同炊事場も設置され、、米2トン、インスタントヌードル50箱、甘口醤油200本を備え付けている。社会局によれば、インドネシア赤十字社もまた地区レベルで食糧を配付している。
国際的対応
国際医療団体(IMC)から医療チームが現状と必要の査察のために11月4日被災地に行った。チームはまた初期援助キットと医療用具を持って入った。
11月5日にはMercy Corpsジャカルタからのチームが現状視察と必要な支援の確認のために被災地を訪れる予定。
OCHAから2人の専門家スタッフチームが地元行政での緊急対応、ニーズの優先的事項の査察、必要とされる支援の計画のコーディネートを支援するために行った。ジャカルタのOCHA緊急オフィサーは密接な状況モニタリングを行い、適宜に政府部局、インドネシア赤十字社とNGOらから最新の情報と必要とされる支援を得るために連絡を取り合う。
OCHAは今のところ国際支援に対しての要請は受けていない。
OCHAはジャカルタオフィス、国連駐在/人道問題コーディネーターと密接に連絡を取り合い、新しい情報が入り次第提供する。
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原文 http://www.reliefweb.int/より