最初の国際治安支援部隊がカブール以外へも展開

情報源:UN OCHA Integrated Regional Information Network
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クンドゥズ、10.27(IRIN)-国際治安支援部隊(ISAF)の首都カブールの境界の外への拡大という、援助要員とアフガン人達とが同様に何度も出していた要求に従って、最初のISAF部隊が日曜日に北東の街クンドゥズに展開された。アフガニスタン大統領のハミド・カルザイは、カブールを越えたところでの彼の統治力を再び及ぼすため総勢5,000人のISAFの権限の拡大を長い間要求してきた。
「我々は今は27人だが、2週間の間に次の一団がやってくるだろう。今年の末には150人の兵力を有するはずである。」と カブール以外での最初のISAF軍のドイツ軍司令官Kurt Schiebold大佐はクンドゥズ空港に着いた後、IRINに語った。そして今年は150人配備の予定だが、完全に任務を遂行できるにはその数は来年半ばまでに450人に増やされると彼は説明した。
カブール以外へのNATO主導の軍隊の拡大は、国内の問題のある州のあらゆるところでの治安の強化へ向けた重要な動きと考えられる。それらの場所では治安の不安定さが、危うい国家を再建させる努力をますます妨げている。ISAFの大部分はドイツとカナダの兵士で構成しており、それはアフガニスタン南部と東部においてタリバン残党に対する米国主導の軍事行動とは別個のものである。
クンドゥズは国内の州の中でもより安全なところの一つと考えられている。ここでは国連が支援した1,000人の戦闘員の武装解除が国際平和維持軍の到着の前日に完了していた。
彼の部隊の任務について、治安の再構築に対する支援、前戦闘員の武装解除、動員解除、社会復帰(DDR)を監視すること、そして文民の権限と軍隊との間の協力促進に対して貢献することなどのような全面的な治安のための支援の準備が含まれている、とSchieboldは述べた。
ドイツ軍は数ヶ月間この地方にいた70人の米国主導の連合軍の州再建チーム(PRT)の後任として配備される。「この作戦は確かにやりがいがある。」とドイツ軍大佐はこの地域でのPRTの同僚の経験の重要性を強調しながら言った。
クンドゥズにおける米国のPRTの司令官であるFrederick Towes大佐は、クンドゥズとこの地方の他の4つの州におけるドイツ軍の役割が今後数ヶ月の間にそこで多くの行事が行われる予定なので重要なものとなるだろうと述べた。「彼らがここへ来ることはきわめて意味のあることであり、それはアフガニスタンにとってより大きな援助であることを意味している。クンドゥズにはより多数の兵士とより多くの民間人がやって来て、クンドゥズと4つの州の人々にとっていっそうの助けとなっていくだろう。」ドイツ軍が現在この州で進行中のDDRの過程に重要な役割を果たすだろうと付け加えながらTowesはクンドゥズのIRINに語った。
「DDRはアフガニスタンが以前の繁栄を取り戻すための助けとなるのに必要な要素の一つである。これはパズルを完成させるために必要なのピースのうちの一つである。」
一方では、国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)はISAFのクンドゥズ到着を前向きの進展と呼んで歓迎した。「これはとても意味のあることである。なぜなら国連とアフガン当局は長い長い間これを要求してきたからである。私はこのことがクンドゥズで実現したことがうれしい。」と、UNAMAの北東地域事務所長のSergiy IllarionovはクンドゥズでIRINに語った。
彼は現在の状況に大きな変化があるとは期待していないのではあるが、前向きなものとなるであろうことは信じている。「ISAFのこの地方への派兵をこの地域のための特別な資金援助とともに、ドイツのNGOで支援するとドイツ政府が示唆している。これはとても重要なことだ。不幸なことにこの地方ではいろいろと大きなプロジェクトや大きな再建計画からはずされてきた。」とIllarionovは言った。
警察署や拘置所や警官の訓練などの能力向上と政府の社会基盤整備に対しドイツ軍は重大な役割を果たすだろうと彼は言った。そしてなぜISAFがそこにいるのか、そして彼らの任務は何かを人々に教育するための強いコミュニティの輪を作り上げることが必要であると強調した。
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原文 http://www.reliefweb.int/より