OCHA 現状レポート No. 1
ベトナム – 洪水
2003年10月14日
このレポートハノイの国連駐在調整員事務所と政府による情報に基づいている。
発生と影響
10月14日に降りはじめた激しい雨は中央ベトナムで鉄砲水と地滑りを引き起こした。これによって40人が死亡し、何千万戸もの家に浸水被害があり、数千ヘクタールの穀物が流された。
今日までに、ハノイ南部890kmに位置するQuang Ngai県がもっともひどい影響を受け、17人が死亡、26人の負傷者をだした。13人が死亡したのは、Binh Dinh県。Quang Nam県では4人。Quang Tri 県では3人。Ohu Yen 県は2人。そしてThua Thien-Hue県では1人が死亡した。
洪水は57,300世帯に浸水し、そのうち51,860軒がQuan Ngai県であった。少なくとも7,800ヘクタールの米がだめになり、そのうちの6,000ヘクタールはBinh Dinh県での被害となった。また231の灌漑システムが破壊された。総被害額はまだだされていないが、物質的損失ではQuang Ngai県で560億2千万ベトナムドル(365万アメリカドル)そしてBinh Dinh 県では970億ベトナムドル(630万アメリカドル)と見積られる。
国内対応
農業開発省は地元の役人と救助隊との協力を呼びかけた。援助活動は家屋と灌漑の修復、そして今後の洪水被害予防に焦点が当てられている。これまでに9,600家屋が高台に移転された。洪水被害者へ食糧が配給され、援助職員には機材の補充がなされた。
Quang Ngai県では、保健職員らが汚染された可能性のある水源の浄化を手伝った。この県では伝染病予防対策がなされた。
調査団が報告する緊急必要物資はこれまでのところ主に食糧と医療薬品である。政府は被害を受けた県らに対しての緊急支援の必要性を見直しているところである。
国際的対応
今のところOCHAでは国際的支援の要請を受け取っていない。
ハノイの国連災害査察チームは明日被災地域に対する国連、NGO合同査察のための必要性を話あう予定である。
OCHAではハノイ国連駐在調整員オフィスと協力しながら密接に状況をモニタリングしている。
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