危険な南部での活動の再評価をするために集まるNGO

カブール、9月28日(IRIN)-Voluntary Association for the Rehabilitation of Afghanistan(VARA)で働く2人の人がタリバンと疑われる兵士に車を銃撃され殺されたという先の水曜日に起こった人命にかかわる攻撃の影響で、今週末にはアフガニスタンにいるいくつかのNGOが南部での計画を見直すために会合を開くとIRINに語った。この攻撃は最近起きている他の攻撃と同様により多くの外国の平和維持支援部隊が首都の外にも配備されるという新たな要求を引き出していた。
「もし、この治安の急激な悪化の流れを阻止するための効果的な活動がないのなら、特に南部や南東部の地域ではNGOは活動を続けることができなくなるだろう」とAgency Coordination Body for Afghan Relief(ACBAR)の提言・政策コーディネーターのBarbara Stapletonは日曜日にIRINに語った。
NGOのスタッフはデラーラムからカンダハールへ向かう途中のヘルマンド州を車で通っていた。「VARAの1人のスタッフは即死し、重傷の運転手は翌日死亡した。」と提言コーディネーターは強調した。この攻撃は9月8日南部のガズーニ州でデンマークの援助団体で働いていた4人のアフガン人殺害に続いて起きたものだった。
もっとも最近報告された出来事では、タリバンと思われる者が土曜日の夜にヘルマンド州の知事の7人の護衛を殺した。彼らが襲われた時、ヘルマンド州の知事は護衛と一緒に移動していなっかった。2台の車に乗った少なくとも10人の兵士たちが知事の護衛を運んでいた軍の車を待ち伏せしていたと、ヘルマンドの役人は言った。5人は即死し、他の2人も数時間後に死亡した。全員が撃たれていた。
「NGOは最近ではこれらの地域で活動を続けていけるかどうか考えており、悪化する治安のため、もしNGOがこれらの地域からそろって撤退するという共同の決定がなされれば、それはボン・プロセスに対して大いに逆の結果となるだろう。」とStapletonは強調した。これらの地域はアフガニスタンでも最も貧しいところで、人々は非常に支援を必要としており、NGOの活動を短縮することは援助団体にとっては大きな関心事となっている。
国連機関はアフガニスタンでの国際的NGOや地元のNGOの活動とともに昨年早くからより安全な状況を要求してきた。しかし事態は、より悪化してきており包括的な縮小はいまや差し迫ったものとなっていた。「8月には39の事件があってひどいことだと思っていたが、今月になって再びもっと悪くなっている。」Paul O’brienはIRINに語った。彼はアフガニスタン南東部での多方面にわたる計画を持っているCARE Internationalの提言コーディネーターである。
今週NGOは南部の州で働く機関の間での治安に関する会合を要求した。それは南部の街カンダハールで開催されるであろう。「どれ位だと多すぎるのか、どれくらい遠い所まで、そして危険を伴いながらも実行し続けるべきなのか、どのような性質の計画か、などについて我々はより調整された意見を得るために集まることになるだろう。」と、Mercy Corpsという援助機関の地方ディレクターのDiane JohnsonはIRINに言った。
Mercy Corpsもまた南部の州で多方面の計画を持っているが、この地方で危険をより少なくして仕事をするための新しい基準を考えることになろう、と語った。「我々は印をつけた車で長距離を走り続けることができるとは考えていない。身分を明らかにしない援助ワーカーのようなものとして何ができるか、身分を明らかにして何ができるかを我々は調べている。」とJohnsonは言った。彼女の機関はすでに昨年末以来一連の治安の問題を経験した。「我々は2人のスタッフを殺された。車をハイジャックされ一台は撃ちまくられ、2台は燃やされ、事務所も爆破された。」と彼女は言った。
アフガニスタン南部の部分からNGOが撤退する可能性は、二日後NATOのLord Robertson事務長官が首都カブールを訪問するという状況をもたらした。Robertsonは、首都の外へ任務を拡大するという計画を組織は再検討したが実施はなされなかったと述べた。NATOは現在総勢5,000人の国際治安支援部隊(ISAF)を率いているが、それはカブールに限定されている。「治安は国中で確立されなければいけない。そして今NATOはこれに貢献するために何が最適なのか検討している。」とRobertosonは言った。
しかしCAREのような組織はISAFの拡大の問題をただ語ることよりも実際に見ることを望んでいる。「ISAFの実行可能な拡大に関して我々は1年以上要求してきた。」とO’brienは、中立の立場の国際的な平和維持軍について明確な事を必要としていると指摘しながら述べた。「議論している時間はもうない。」と彼は強調した。
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