CODE海外災害援助市民センターでは9月11日現在、400人超の死者をだしている「アメリカ南部・カトリーナ」支援の緊急募金を始めました。
また、CODEで販売しているホワイトバンド(300円)の売上の100円を10月末までカトリーナ支援に当てさせていただきます。(現在、注文殺到のため完売しました。次回入荷までお待ち下さい)
●ハリケーン発生から現在まで
8月25日 ハリケーンがフロリダ半島上陸。フロリダでの死者7名
8月28日 大統領がルイジアナ州に非常事態宣言。
ニューオーリンズ市は市民48万人に避難命令を発令。
8月29日 ルイジアナ州に再上陸。
8月30日 ニューオーリンズの8割が水没したとの報道。
9月2日 ルイジアナ州ニューオーリンズに、州兵1,200人が到着。
食料・水・医薬品等の救援物資も到着。
9月3日 スーパードーム等に避難していた住民約2万人の脱出が終わる。
被災地に兵士7,200人の派遣。
9月7日 避難せずニューオーリンズ市内に残る住人に対して、強制的に退去させると発表。
9月8日 老人ホームで32人が水死。病院でも14人の死者。
「アメリカ南部ハリケーン・カトリーナ」支援の募金にご協力下さい
郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に「カトリーナ支援」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます
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CODE 海外災害援助市民センター
困っている人に手を差し伸べるという気持ちには敬意を表します。
しかしホワイトバンドをつけるという意味をご理解されていますでしょうか?
アフリカの貧困を解決するという建前ではありますが
ひとつの政策への支持を表明するものです。
そしてその政策が貧困の解決に役立つのかさえ疑問がでている現状です。
また、アフリカの貧困を救うというグッズを利用して先進国アメリカに支援するのは
弱者の利用にも思えますがいかがでしょうか?
あのスマトラ沖の津波被害の時でさえ
アフリカに携わる人々がアフリカを忘れないでと声を上げたというのに。
これはホワイトバンドの一番の趣旨を蔑ろにするものではないでしょうか?
募金はこのような形で行うべきではないと強い違和感を感じております。
また、あえてこのような形でホワイトバンドを利用するというのであれば
この日本でもカトリーナ被害の直後に九州で台風被害を受けた方々がおりますが
その件を差し置いてカトリーナ被害への援助をするということは
こちらの国際活動というのは母国日本を蔑ろにするということでしょうか?
大いに疑問を感じるところです。
誠実なお答えを頂きたく思います。
はじめまして。
CODE事務局の斉藤国弥と申します。
ホワイトバンド売上の一部をアメリカ南部ハリケーン・カトリーナ支援に使わせていただく理由ですが、今回一番の被害を受けたニューオーリンズは人口の約3割が貧困線以下の収入です。貧困ゆえに車もなく、安全な場所へ避難できない人が、ハリケーンの被害に一番苦しめられています。
ホワイトバンドの貧困問題を解決させるというメッセージはアフリカだけを対象にしているのではないと理解しております。確かにアメリカは先進国ですが、今回のハリケーン災害は貧困ゆえに一番の被害をうけてしまった人がいるということを踏まえて、CODEは支援することを決定しました。
「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン事務局の了解もいただいて支援に踏み出しております。
また、CODE海外災害援助市民センターは阪神・淡路大震災をもとに「困ったときはお互い様」という精神で海外の災害・紛争被災地の支援を行ってきました。国内災害についてはCODEと同じ事務所を共有している「被災地NGO恊働センター」という組織が活動を担っており、国内活動と海外活動を2つに分けて、それそれが専門的に支援活動を行っております。九州の台風についても宮崎市にスタッフを派遣して支援活動を行いました。
ご指摘をいただきありがとうございます。
>しかしホワイトバンドをつけるという意味をご理解されていますでしょうか?
>アフリカの貧困を解決するという建前ではありますが
>ひとつの政策への支持を表明するものです。
>そしてその政策が貧困の解決に役立つのかさえ疑問がでている現状です。
この件に対するお返事がありませんが正しく理解されておりますでしょうか?
賛同する対象には厳しい審査が必要と考えます。
主張、趣旨を正しく理解されているのであれば賛同理由をお示しください。
>ホワイトバンドの貧困問題を解決させるというメッセージは
>アフリカだけを対象にしているのではないと理解しております。
このような主張は初めて拝見いたしました。
この点が明確に書かれているオフィシャルのページをお教えください。
これが事実であればとても多くの方が誤解をしてホワイトバンドを購入している可能性がありますので
事務局に訂正を求める等の方法で真実を広める必要があろうかと思います。
貧困は日本にもあります。
これが本当であれば日本の貧困家庭にも援助できるということですね。
僕はその過程がどうであれ、結果として募金が有効に使われればいいと思います。日本の台風被害を差し置いてなぜアメリカのハリケーン被害者へ寄付するのかという疑問をお持ちなら、日本は福祉への予算をこれだけカットしながら、なぜ途上国へのODAを継続するのかということになります。究極的には寄付先はその団体の選択であり、それに賛同できなければ寄付しなければいいと思います。
また、貧困は様々な要素で成り立っています。医療、教育、政策、人種差別、就業機会・・・挙げていけばキリがありません。ホワイトバンドはこの中で政策に焦点を当てているようですが、それは医療や教育への援助と違って形を持たず、直接的に貧困者へ物やサービスが渡るのでもありません。また「貧困解決への政策支援」という文言そのものが曖昧で、誰が何を基準にその政策支援を決めるか、また「貧困」の定義は何か、寄付する側にはよく分かりません。そういう意味でホワイトバンドの設立趣旨そのものがグレーゾーンにあり、後々今日のような解釈の相違を生むことは目に見えていました。
そもそもホワイトバンド程度で世界の貧困を撲滅できることなどあり得ないので、これは貧困撲滅のための活動を行っている団体や活動への支援表明と考えればいいでしょう。少なくともCODEに関する限り、支出の内訳があらかじめ明記されています。それを読んで賛同するなら寄付すればいいでしょう。
アメリカではホワイトバンドだけでなく、それぞれの団体が色を変えて福祉活動のために募金を募っています。癌撲滅のためのイエローバンド、貧しい子供たちのためのオレンジバンド・・・。疑問さんの言っていることにも一理あり、そういう意味でホワイト以外のバンドをCODE独自に作れなかったのかな、と思うこともあります。
疑問さんへ
ホワイトバンドをつけるということは、一番は貧困問題を解決する為の政策を選択するという意思表示と理解しております。CODEは海外の災害・紛争地域に対して支援を行ってきましたが、被災地で一番苦しみを味わっている人は貧しい人です。そして、その貧しさが自立の大きな障壁となってしまっています。CODEは援助物資を被災者へ渡すだけの支援はしておりません。被災地の住民と恊働して、被災からの自立(自律)ができるような支援を行い、力をつけてもらうお手伝いをしております。その現場にはいつも貧困問題があるのです。CODEが貧困問題解決に取り組む「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンに賛同した理由はこのようなことからです。
貧困はアフリカだけが抱えている問題ではありません。もちろんアフリカが危機的な状態であることは確かです。しかしアジアやこの日本でも貧困問題を抱えています。世界で8億人の人が貧困に直面しており、日本が担うべき役割は少なくないと思っております。
詳しくはオフィシャルページhttp://hottokenai.jp/faq/index.htmlの 世界の「とてつもない貧困」ってどんな貧困なのですか? をご覧下さい。
ご意見、ありがとうございます。
ホワイトバンドの面白いところは、それまで暗く重いイメージがあった貧困問題を、ファッションにしてしまったところです。旧来の募金はわざと悲惨な1シーンを取り出して、あたかも貧困に暮らす全ての子供たちが不幸であるかのようなイメージを意図的に作り上げてきました。その一部は事実なのですが、画面でそれを見る人たちには区別がつきません。結果、人々の関心が高まるどころか、南北の壁を高め、さらに人々が目をそむけるようになりました。
仕事や学校から疲れて帰ってきて、さらに貧困に苦しむ人へ共感を寄せる余裕がありますか?きっと多くの人にそんな余裕はないと思います。さらに実際の活動となるとなおさらです。もしあなたが100円だけでも貧困解決のために寄付したら、それを誰かに知ってもらいたいと思いませんか?もし純粋に困っている人を助けたいだけなら、なぜ赤い羽根を胸につけなければならないのでしょう。
ホワイトバンドはそうした寄付する側のエゴを、見事に解決しました。理想を言えば誰もが募金の趣旨を理解し、賛同し、見返りを期待せずに労力や資金を提供すれば、世界の貧困は多少なりとも減少するでしょう。しかし現実はそうではありません。貧困問題は壮大で、とても一部の人の善意や支援で解決できるものではありません。
ホワイトバンドのHPにある「貧困に暮らす人々」の写真が、これまでのイメージをくつがえす力強いものであることに気がつきましたか?ホワイトバンドをつけた手をあげて、助けを乞うのではなく、一緒に闘おうという意思表示にも思えました。実はこれこそがホワイバンドの真の目的であるような気もします。つまり、これまで貧困の問題に関心の薄かった人々に、同情ではなく共感を求めるアプローチです。
スターバックスはCAREと共同で、フェアトレードコーヒーという、いわば「ブランド」を作り出しました。コーヒーを飲むだけで、その一部がコーヒー豆産出国の福祉に還元されるシステムです。フェアトレードコーヒーにしろ、ホワイトバンドにしろ、募金の形態がはっきりと変わってきていることは確かです。
ツアー中の Rolling Stones、 Free CD によるニューオーリンズの救済支援
Nice to meet you.
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