【トルコ東部地震救援ニュース No.8】

トルコ東部の地震から8日が経ち、避難生活を送る方々の暮らしへの対策も急がれています。
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10月23日13:40分にトルコ東部で発生したM7.2の地震から1週間以上が経過した。
29日で救助隊による捜索活動は打ち切られ、31日現在で死者601人、負傷者4152人という被害の様子が見えて来た。
当初、外国から救援を断っていたトルコ政府も被害の様子が明らかになるにつれ外国への門戸を開き始めた。隣国イラン、アゼルバイジャンを始め、約30カ国の救援チームが現地入りした。日本からもCODEとつながりのあるAMDA、HuMA、PWJ(ピースウィンズジャパン)などのNGOが医療活動を中心に活動している。
現在、被災地では市街地でも雪が降り始め、防寒対策が急務である。被災地ワンではこれまでに4万3000張のテントと16万枚の毛布が配布されたという。
現地に入った記者からの情報によると、日本のような公民館、体育館のような避難所はなく、すべてテントでの避難生活を余儀なくされ、競技場や公共スペースに出来あがった避難キャンプや自宅の庭先に出来た仮設テントで多くの被災者が暮らしているという。また被害の大きいエルジシュやワンの周辺の農村地帯ではテントさえもないところもあると言う。また、着の身着のままで逃げだして来た被災者の人々の中には「上着や靴を!」という声も出ている。
被災地では気温が急激に低下し始め、体調不良を訴える人々が出始めている。これからの本格的な冬に向けた対策が求められる。被災地は1年の半分が雪を覆われるという。   
(吉椿雅道)
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また、CODEボランティアさんが、英語のニュースソースから拾って翻訳して下さいました。
いずれも10月27日付です。
■トルコへ海外からの援助が届けられる
Hurriyet Daily News(イスタンブール)
トルコのVan東部を襲った10月23日の地震の被災地援助の求めに対し、12カ国以上が即座
に支援を表明。
ウクライナ、フランス、ロシア、イギリス、カザフスタン、エジプト、イスラエル、スイス、アゼルバイジャン、アイルランド、日本、ベルギー、カタール、ヨルダンのすべてが公式に支援を申し出た。
以下は26日までに公式に申し出があったもののうち、いくつかの詳細。
・国連:4650張りのテント、50000枚の毛布、10000枚のマットレス
・EU:2300張り以上の冬用テント
・ドイツ:500張りのテント、2500枚の毛布
・イギリス:5500人のための1000張り以上の飛行機いっぱいのテント
・ロシア:飛行機2機の援助
・フランス:飛行機1機の援助
・スペイン:329張りのテント
・ハンガリー:12人のレスキューチーム
・カザフスタン:60張りのテント、60個のヒーター、300枚の毛布、300個のベッド
・日本:400000ドル、テントと緊急援助
・アゼルバイジャン:170万ドルの援助、191人のチーム
・ウクライナ:暖房付きの4つの大きなテント
・アイルランド:600張りの大きなテント、3000枚の毛布
■ノルウェーと赤十字社は355張りのテントと18000枚の毛布を緊急援助品として送る。
http://www.regjeringen.no/en/dep/ud/press/news/2011/earthquake_turkey.html?id=661662
(ノルウェー外務省2011/10/28)
■フィンランドは赤十字社を通し、トルコに対し、500000ユーロを援助し、赤十字社はストー
ブ付きのテントを送る予定。
http://www.valtioneuvosto.fi/ajankohtaista/tiedotteet/tiedote/en.jsp?oid=341398
(フィンランド政府 2011/10/28)
■カナダはカナダ国際開発局を通し、カナダ赤十字社を支援し、500張りの冬用テントをトル
コに支援する。
緊急シェルターは500家族、約2500人に対し、カナダ赤十字を通して届けられる。
http://www.acdi-cida.gc.ca/acdi-cida/ACDI-CIDA.nsf/eng/NAT-102810261-JXB
(カナダ国際開発局 2011/10/28)