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22日にインドネシア・スンダ海峡のアナククラカタウ火山の噴火によって発生した津波の被害が拡大しています。インドネシア国家防災庁(BNPB)の24日の発表によると、死者は少なくとも373名、負傷者1459名、そして未だ128名の行方不明者がいるとのことです。
噴火後、わずか24分でジャワ島やスマトラ島に津波が到達していること、地震のような揺れもなかったことが、被害を大きくしたようです。
このアナククラカタウ火山は、過去にも噴火によって津波を起しています。1883年の同火山の噴火によって40mの津波が発生し、36000名以上が亡くなっています。このような火山の山体崩壊による津波は、日本でも過去に「島原大変肥後迷惑」と称された1792年の島原眉山の噴火でも発生し、対岸の熊本の天草に津波が到達し、約15000名が亡くなりました。以前、雲仙普賢岳の取材で島原に行った際に住民の方々が「島原大変肥後迷惑」の話をよくされていたのを思い出します。日本も他人事ではありません。(吉椿雅道)