22日にインドネシア・スンダ海峡の火山島が噴火し、津波が発生しました。ジャワ島西部のバンテン州やスマトラ島南部で被害が出ています。
インドネシア国家防災庁(BNPB)の26日の発表では、死者430名、行方不明159名にのぼっています。
今回、噴火したアナククラカタウ火山島は、1883年に大噴火したラカタ島が崩落・水没した後に出来たといわれ、ラカタ島の大噴火では約3万6000人が犠牲になっています。その後、1927年、同じ場所で海底噴火によってアナククラカタウ火山島が出来たといわれています。今回の噴火で周囲2kmの島の南西部が大きく崩落したことで津波が発生したと専門家は指摘しています。
インドネシア政府によると、今回の噴火による津波は、現行の津波警告システムでは対応しきれなかったことや、津波観測ブイが故障や資金不足などによって2012年以降作動していなかったを発表しています。来年より新しい津波観測ブイを設置するとも発表しています。(吉椿)