スリランカより愛を込めて-クキさんの防災共育レポート22


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リーダー達と一緒に色塗り
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「工作プログラム:情報ボード作成」3
非常用持ち出しバックの中身が描かれた「塗り絵」に色をつける作業となった。各塗り絵が、園児たちに配られる。今回、リータの数が足りないと聞いて、チャトランギーの妹が手伝いに来てくれた。さすが、チャトランギーの妹なだけある。こちらが何も言わなくても、お姉さんの動きを見ながら、テキパキと作業をこなしてくれていた。彼女も他のリーダ同様に、園児らの側に寄り添いながら、「これは何?来れは何に使うのかな?」と園児に聞きながら塗り絵を手伝っていた。この作品は、ラミネートされた後、ストローで額をつけ、最終はお家へ持って帰ってもらって壁にかけてもらう予定である。これらの作業は、リーダらとも相談しながら第4週目の最後のプログラムに組み込むことにした。
 次に簡単な絵柄の情報を、園児らに描いてもらう作業となった。これが、かなり困難を極めた。情報自体は、理解してもらえたのだが、それを自ら描くとなると、やはり難しかったようだ。殆どの園児が全く違う絵柄、もしくは手助けによってでしか描くことができなかった。3つの絵柄の内、一番簡単なのを選んだつもりであるが、この作業は思っていた以上に時間と手助けを要した。正直、「うんんん、困ったなぁ」と内心思っていたところ、リーダのN君が、「上手く描けなくても、この絵柄(情報)を園児らは理解していんだからそれで十分だよ、クキ」と耳打ちした。その言葉にホットさせられた。彼はいつも私が落ち込んでいる時や、悲しんでいる時にそっと側に寄って、色々な話しをしてくれる。その話しの内容は、いつも私を安心させてくれる。「安全一番」とよく言われるが、「安心一番」ではないかなと考えることがある。心が安らぐと、心に余裕が生まれる。心に余裕があってこそ、危険を防ぐ、避けることが容易になるのではないかと思う。